木の芽のあれこれ
2011年6月19日栄養士ワーキンググループの松田です。
調理学実習の授業に使った食材のことや授業に向けての準備等をブログにアップしていきます。
季節の食材や授業時間には伝え切れないことなどを載せていきますので,
調理学実習が終わった高学年の学生さんもこのブログを見て習った事も思い出してください。
1回目に登場させる食材は,木の芽です。
科学2年生の筍ごはん,若竹煮に使いました。形も可愛らしいですが,食べると木の芽独特の香りをりを添えてくれますが,食べての感想は如何だったでしょうか。
ところでこの木の芽は,何の木か知っていますか?
「木」という名前の木はありません。
それは,山椒の木(右の写真)です。山椒の若い新芽は,
タラの芽などと違って山椒の芽とは言わずに,
「木の芽」と呼ばれ,料理に彩りと香りを添えてくれます。
4月に新芽が出てきますが,摘むと新しく芽が出てきて5,6月位まで摘むことが出来ます。
4月半ば過ぎ頃から黄色い小さな花が咲き,
5月の連休の頃に実を付けます。
花は花山椒と呼ばれますが,花の時期は非常に短く,また
新学期が始まって直ぐなので写真に収める事が出来ませんでした。
(ぜひ来年は写真に収めたいと思います。
このブログを覚えて来年に声を掛けてくれると嬉しいですね)
実を付けますと書きましたが,山椒は雌雄異株なので雌株でないと実を結びませんし,
雌株も近くに雄株がないと実を付けません。
幸い大学にある山椒(4本あります)は,実を付けます。
若い実は,「実山椒」と呼ばれ,ちりめん山椒に入っているので
見たことのある人は多いと思います。
秋になると熟した山椒の実は2つに割れて種子が顔を出します。この山椒は,辛味が強く香辛料として中華の炒め物などに使われますし,すりつぶしたものは粉山椒となり,うなぎの蒲焼には欠かせないものです。この実のはぜた写真は,秋にまた撮影してブログにのせますので,楽しみにして下さい。
さて,学内に1ヵ所だけですが
山椒の木があります。
何処にあるか,
写真からわかるでしょうか。