Archive for 6月, 2012

プレセミナーについて

2012年6月20日

「臨床検査学コース」 福島です。

 

栄養科学専攻では、平成24年度入学生より、

「臨床検査学コース」「家庭科教職コース」

「健康スポーツ栄養コース」「食品安全管理コース」の4つのコースの何れかに所属しますgood.gif

 

icon_biggrin.gif各コースの定員はなく、自由にコースを選ぶことが可能ですicon_biggrin.gif

 

1年前期に開講される、「初期体験学習」としての「プレセミナー」や

夏休みに行われる「フレッシュマンキャンプ」とその「事前学習」などで

各自、適正を判断しながら、決定します。

1年後期からは、決めたコースの授業を中心に学んでいくことになりますhappy01.gif

 

最近、ブログでお伝えしている「臨床検査学基礎実習」は、

「臨床検査学コース」の「プレセミナー」にあたります。

また、栄養科学専攻では、全員が栄養士資格を取得しますので

「栄養士プレセミナー」もあり、

「栄養士についての学びと同時に,さまざまな栄養士の仕事を知り,栄養士についての理解を深めた。」

ようです。

 

わかば会(臨床実習指導者と実習生の懇親会)が開催されました

2012年6月15日

臨床検査学コース、福島です。

昨日、6月14日19:00より、女子栄養大学駒込校舎「松柏軒」にて、

臨床検査技師を目指す4年生と臨床実習指導者(病院実習先の先生方)との懇談会、「わかば会」が開かれました。

この「わかば会」は、4年生と臨床実習指導者との出会いの場として、毎年、行われています。

今年の臨床実習は、7月2日から10月12日の間の3ヶ月間、全国29施設でお世話になります。

大学のある埼玉県、近郊の東京都、千葉県、神奈川県、群馬県、栃木県、茨城県の実習先が8割ですが、

帰省先の福島県、長野県、静岡県、石川県で臨床実習を行う学生もいます。

今年の「わかば会」は、臨床実習施設の先生方 54名、この4月の卒業生 12名に

4年生学生、教職員を加えて、130名の参加で行われました。

この4月の卒業生は、これから臨床実習に伺う緊張した4年生と臨床自習先の先生方との橋渡しを上手にしてくれていました。

感謝happy01.gifです。

また、臨床実習先の先生方の中にも卒業生が7名参加してくれていました。

直接は知らない先輩でも同窓生というのは、安心するものです。

母校に関する共通の話題がありますからね。

 

「わかば会」が終了して、臨床実習に出るまでには、あと、2週間あります。

この間に、実習生は、各臨床実習先の病院に挨拶に伺い、7/2から、臨床実習が始まります。

暑い夏の3ヶ月間、新しい環境での臨床実習になりますが、頑張ってきて欲しいと思いますgood.gif  

臨床検査学基礎実習 その2

2012年6月13日

続いては、高橋先生・青柳先生担当の実習②です。実習②では、免疫学として「ABO式血液型の検査法」と、微生物学として「常在細菌の培養、観察、細菌の増殖の測定」を行います。

血液型の検査では、今まで思っていた血液型と違う結果が出た学生さんもいたようですが、これまでに大きな病気やケガをしたことがなければ、きちんと調べる機会もないかもしれませんね。また、生まれたばかりの頃は、健康で元気で、きちんと検査をしても違う結果が出る場合もあるので、その時の結果のままだったのかもしれません。

次に、微生物学の検査法の様子です。まずは、細菌の培養方法や観察方法を学びます。細菌は、名前の通りとても小さく、菌によってさまざまですが、1μm程度(1mmの1/1000)なので、そのままでは目で見えません。目で見えないと観察はできないので、まずは肉眼で観察できるよう「培養」を行います。

「培養」とは、細菌が生きているように、栄養素など工夫した寒天(培地、といいます)に細菌を塗り(画線、といいます)、37℃の中で一晩培養します。そうすると、どんどん増えて細菌の集団ができ、目に見えるようになります。これを「集落」とか「コロニー」といいますが、私はこの集落を見るのが好きです。今回は、血液寒天培地(赤)とBTB乳糖加寒天培地(黄色~緑)を使いました。

このままでは細菌がどんな形をしているか分からないので、「グラム染色」を行い細菌に色をつけて顕微鏡で観察します。染色をすると、紫色に染まる菌と、赤に染まる菌に分かれ、丸や細長いなど、菌の形も分かります。

細菌の増殖の測定では、細菌がどのぐらいのスピードで増えていくかを測定しました。大腸菌は約30分で二分裂をするので、1個の大腸菌は6時間後には約4000個にも増えるのです。なので、1μmの細菌が、一晩培養することで集落を作るのですね。

この班の学生さんは、来週は福島先生と石井先生の実習です。初めてのことばかりで勉強することも多くて大変だと思いますが、4月に入学した一年生が、臨床検査技師への第一歩を踏み出しました。

臨床検査学基礎実習が始まりました

2012年6月13日

月曜日から、臨床検査学基礎実習が始まりました。一年生にとっては、大学入学後、初めての実験です。

まずは、実習①についてです。月曜日に赤血球数の算出と顕微鏡標本の作製を行いました。赤血球数の算出を行っているところです。

細かいマス目の入った計算盤という器具に血液を流し入れ、すぐに顕微鏡で数を数えます。病院では、たくさんの検査結果を短時間で報告しなければならないので、自動で数えてくれる機器で行いますが、基本的な技術なのでとても大切です。

次に、細胞や組織の顕微鏡観察を行いました。細胞や組織を観察するには、そのままでは観察しにくいので、染色を行って色をつけます。まずは、その染色液を作ります。染色液ができました。この後、肝臓を染色をして顕微鏡で観察しました。

 次に、口腔粘膜の細胞と血液中の細胞の観察をしました。血液中にはどんな細胞があるか、その見分け方の講義をしている川村先生です。みんな、しっかり説明を聞いて、ポイントをメモしていました。

講義後は、観察とスケッチです。スケッチしたい細胞は、作った標本を顕微鏡見て、自分で探さないといけないので苦労していましたが、全員観察できました!