スペイン風邪から100年
2018年12月27日人間医科学研究室の藤巻です。
毎日、寒い日が続いていますね。今年もまた、インフルエンザのシーズンになりました。
昨年は大流行(←ココをクリック)で、流行の程度を観測し始めた1999年以来第1位でした。さて、今年の状況はどうでしょうか?
このグラフは、埼玉県感染症情報センターのHP掲載のグラフに、注意報と警報レベルを書き加えたものです。
今年のは黒の線
立ち上がりは若干遅めでしたが、例年同様に急激に増えはじめ、12月23日現在、注意報レベルにせまっています。
ところでインフルエンザウイルスは毎年のようにちょこちょこ変身して、ヒトの免疫から逃れます。だから、毎年流行するし、ワクチンは毎年打たないといけなくて、ちょっと厄介者です。
さらに、数十年に一度、大変身することがあります
そうなると、多くの人にとって未知のウイルス! 抵抗力を持っていない人が多いので、パンデミックといわれる大規模な流行がおきてしまいます。
パンデミックで記憶に新しいのは、今から約10年前、2009年の新型インフルエンザです。
さらに有名なのは、100年前、1918年のスペイン風邪とよばれたインフルエンザです。その時は、亡くなった方は世界で5000万人とも1億人とも言われ、日本では50万人~当時の人口のおよそ1%にもあたる人数~にも及んだのだそうです。現在では、犠牲者のサンプルから得られた遺伝子情報をもとにウイルスが人工的に合成され、その病原性について研究されています。
それでは、インフルエンザの予防はいかに?
まずはワクチン接種、そして、うがい、手洗い、マスク、人混みを避けることが大事。もちろん食事と睡眠は基本です。
それでは皆様、どうぞ元気でお過ごし下さいますように