Archive for the 教員の素顔 Category

食中毒にご注意

2017年6月11日

apple.gif 人間医科学研究室の藤巻です。

rain.gif 梅雨入りして気温も湿度も高くなり、細菌性の食中毒のシーズン到来です!食中毒にも旬があって、冬はウイルスで夏は細菌(←ココをクリック)でしたね。

pencil.gif 今日は、国立感染症研究所の先生からお聞きした話を1つ。それは、調理方法についての注意です。

shock.gif 昨年11月、市販の冷凍メンチカツによる病原大腸菌O157の食中毒事件がありました。生のひき肉を使った冷凍食品でしたが、購入された方達、しっかり加熱せずに食べてしまったようです。もちろん、食品が菌に汚染されていたことは問題ですが、大腸菌は75℃1分で死滅しますので、十分加熱していれば、食中毒は防げた筈です。

icon_cry.gif 問題は、多くの方がきちんと加熱したつもりだったということです。

pencil.gif 先生のお話では、少量の油で揚げる揚げ焼きをする方がいたせいではないかとのこと。商品の表示は「170~175℃の油で6分間揚げる」でしたが、これを揚げ焼きで調理してしまうと、表面はこんがりきつね色でも中心部は40℃強。これでは菌は死滅せず、お肉は生で赤いまま。目で確認すれば肉の色でわかるのですが・・・

good.gifというわけで、今回の標語はこんがりきつね色に騙されないです。

apple.gif 食中毒予防の基本は、菌を付けない!増やさない!やっつける!です。食中毒に気をつけて、お元気でお過ごし下さい。

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写真:厚労省HPより

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000151354.html

 

第4回 長野県人会 〜新入生歓迎会〜

2017年4月30日

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apple.gif 長野県人会副顧問の藤巻です。

bud.gif今年、本学には長野県から11名の新入生を迎えることができました(このうち科学専攻は2名)。

heart04.gif長野県人会は今年1月に開催されたばかりですが、新入生を歓迎したい!と、前回幹事をしてくれた3年生がまた大活躍してくれて、今回の新入生歓迎会が実現しました。

restaurant.gifメニューはもちろん故郷の味で(写真)、しかも私が大好きな山菜~農園で収穫させて頂いたこごみ(←ココをクリック)~が主役です。サラダと酢豚だけは本学自慢の松柏軒さんにお願いしましたが、その他はすべて参加者の手作り。とても美味しかったです。

bell.gifお腹いっぱい食べたあとは、長野県人会名物の長野県ビンゴで盛り上がり、最後はお決まり県歌信濃の国を斉唱。

cherry.gif 新入生が「若葉に引っ越して1か月目にこうした会が開かれてうれしい」と、食べて話して楽しんでいたのが、何よりでした。また、埼玉県人の学長先生が飛び入り参加して下さり、嬉しいことでした。

bud.gif本学では、学科や学年をこえて同郷の者が集まる県人会が組織されています。

長野県人会では2年前から、2~3年生の学生さんが幹事になって、食事会が頻繁に開催されるようになりました。今では、信州が大好きだというサポーターの学生さんも入り、県人会の活動に協力してくれています。

apple.gif これからも、こうした学生さん達の活動を見守りたいと思います。

過去の長野県人会の様子は、下記をクリックして下さい。

第1回 長野県人会

第2回 長野県人会

第3回 長野県人会

女子栄養大学の農園〜こごみと野沢菜〜

2017年4月23日

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apple.gif 科学専攻 広報担当の藤巻です。

bud.gif信州育ちの私は、山菜が大好きです。先週、女子栄養大学の農園にこごみが出はじめたと聞いて、えっ?本当?と思い、早速取材に訪問。

heart04.gifそうしましたら、そこかしこに、本当にこごみが頭をもたげているではありませんか! 「やっと出会えたね」と言わんばかりの姿もあって、微笑ましかったです(写真左)。

bud.gif昨秋はこの農園で、長野県人会(←ココをクリック)で使う野沢菜漬用の野沢菜を育てて頂き、1月の県人会で楽しみました。今回、農園の一角に誇らしげに咲いていた菜の花(写真下)、実は昨秋収穫しなかった野沢菜だと教えて頂き、思いがけぬ再会が、とても嬉しかったです。

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農園(←ココをクリック)は、坂戸キャンパスから10分ほど歩いたところにあり、選択科目「農園体験」を履修している学生さん達が野菜を育てています。

臨床検査技師さんに必要な力とは?

2017年4月9日

apple.gif 科学専攻 広報担当の藤巻です。

bud.gif 今週は日本感染症学会に参加してきました。学会で得られる最新情報は、学生教育や研究や診療に、とても役立ちます。

eyeglass.gif 今回興味深かった講演の1つに、細菌検査のお話がありました。

pencil.gif細菌検査は、患者さんからの検体(痰など)にどんな細菌がいるのか調べる検査で、臨床検査技師さんの仕事の1つです。基本的な検査に、検体を顕微鏡で観察する検査、寒天培地に塗って目に見える集落(コロニーといいます)を作る培養検査があります。コロニーは細菌や使用培地により性状が異なるので、細菌の同定に役立ちます。でも、培養には少なくとも一晩かかりますし、一回の培養だけでは、細菌を絞り込むことはできても特定することは難しいです。

eyeglass.gif 講演では、短時間で効率よく細菌を同定できる質量分析や遺伝子を利用した新しい検査が次々と紹介されました。しかし、講演された先生が強調されたのは、機械が判定した菌名を鵜呑みにせず、患者さんの状態はどうか、検体はどこから採取されてどのような性状だったのか、コロニーの性状はどうだったのか、すべてを総合して細菌を特定することが大事である、ということでした。つまり、臨床検査技師さんには、機械任せにせず五感を研ぎ澄ませて総合的に判断する力が必要だということです。

apple.gif 私もその先生のメッセージに同感です。ですので、臨床検査技師を目指す学生さん達には、知識や技術とともに、総合的な判断力を身につけて頂けるようにしたいです。

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← アメリカ微生物学会 主催のAgar Art contestに出品された作品で、絵の正体は寒天培地に発育した細菌です。今回の講演で本コンテストを初めて知りました。詳細は、同学会の下記サイトをご覧ください。

https://www.asm.org/index.php/public-outreach/agar-art

3月11日 学位記授与式

2017年3月12日

 

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apple.gif 前 学科長の藤巻です。

bud.gif 3月11日に卒業式が行われました。学部と大学院を併せて558名。このうち科学専攻は113名で、学士(栄養学)の学位を授与すると書かれた学位記を授与され、巣立っていきました。

bud.gif 今年も、当たり前のように卒業式が挙行されましたが、学生さんとの今までの4年間を思い、また、6年前のこの日に東日本大震災があったことを思うと、当たり前なんかではなくて、実はとても幸せなことなんだと実感します。自分の努力と、周囲の人との関わり、そして、自分達をとりまく社会や自然の流れ。。。全てがうまく噛み合って、この幸せがあるのですよね。

heart04.gif式後に行われた卒業を祝うパーティーでは、新たなスタートに乾杯!ともに活動してきた科学ワールド実行委員会の卒業生達にも、今後の活躍を期待して、乾杯!

apple.gif逞しくしなやかに、多様な世界に羽ばたいて下さいますよう。

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