食中毒にも旬がある!?
2011年9月3日人間医科学研究室の藤巻わかえです
娘がとっても美味しいお寿司を買ってきてくれました。パックですけどね (*^o^*)
夏場、食中毒が恐くて生ものを控えていた私は、お寿司にうっとり
いきなり食べてしまったので、残念ですが写真はありません
そういえば涼しくなってきたから、食中毒も下火になったかなと思って、食中毒の報告数をネットで調べてみました。
案の定、今年マスコミを賑わせた、O157を代表とする腸管出血性大腸菌の食中毒の報告件数(週別)は、8月半ばをピークに、減少傾向 良かった良かった
この情報は、国立感染症研究所感染症情報センターのHPにあります。http://idsc.nih.go.jp/index-j.html
食中毒は、夏場は細菌によるものが多く冬場はウィルスによるものが多い。
ですから、寒くなってきたら、今度はノロウィルスにご注意
(ロタウィルスというのもあるけれど、これは子どもが罹りやすいです)
私は、ノロウィルスにやられたことが数回あります これも、大好きな生牡蠣で
同じものを食べても、なぜか絶対大丈夫な人もいるんだけれどもね
(昔は牡蠣が原因食材として有名でしたが、今は違うようです・・・)
実はこのノロウィルス、私が医学生だったウン十年前にはなかった名前です。
電子顕微鏡でみると小型で球形なので、小型球形ウイルス(英名を略してSRSV)と呼ばれていました。ノーウォーク様ウイルスという名前でも呼ばれていたようです。アメリカのオハイオ州ノーウォークにある小学校で集団発生したからだそうです。しかし、2002年に国際ウイルス命名委員会によってノロウイルスが正式名称になりました。ノーウォーク(Norwalk)の最初(Nor)だけとった名前にしたようです。
ちなみにノロウィルスもロタウィルスも、アルコール消毒が効きませんからご注意。
しっかり加熱すれば大丈夫です
これから食欲の秋、いろいろ注意して、大いに楽しみましょう