食中毒にご注意
By 管理者. Filed in 教員の素顔 |人間医科学研究室の藤巻です。
梅雨入りして気温も湿度も高くなり、細菌性の食中毒のシーズン到来です!食中毒にも旬があって、冬はウイルスで夏は細菌(←ココをクリック)でしたね。
今日は、国立感染症研究所の先生からお聞きした話を1つ。それは、調理方法についての注意です。
昨年11月、市販の冷凍メンチカツによる病原大腸菌O157の食中毒事件がありました。生のひき肉を使った冷凍食品でしたが、購入された方達、しっかり加熱せずに食べてしまったようです。もちろん、食品が菌に汚染されていたことは問題ですが、大腸菌は75℃1分で死滅しますので、十分加熱していれば、食中毒は防げた筈です。
問題は、多くの方がきちんと加熱したつもりだったということです。
先生のお話では、少量の油で揚げる揚げ焼きをする方がいたせいではないかとのこと。商品の表示は「170~175℃の油で6分間揚げる」でしたが、これを揚げ焼きで調理してしまうと、表面はこんがりきつね色でも中心部は40℃強。これでは菌は死滅せず、お肉は生で赤いまま。目で確認すれば肉の色でわかるのですが・・・
というわけで、今回の標語はこんがりきつね色に騙されないです。
食中毒予防の基本は、菌を付けない!増やさない!やっつける!です。食中毒に気をつけて、お元気でお過ごし下さい。
写真:厚労省HPより
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000151354.html