我らが学長先生はカメラマン
2012年7月13日
学科長の藤巻です
学長の香川芳子先生は、いつでもどこでもカメラを持ち歩き、微笑みながらパチリとなさいます。ふとした瞬間に撮られるのに、写真がブレないのは、なかなかのプロの腕です。
何故でしょうか?
これには、長~い歴史があるようです。
今を去ること50年以上も前、まだ学長先生がお若かった頃、研究室で研究をなさっていたころのことです。
研究者というのは、常にup-to-dateの論文を読んで最新情報を得なければなりません。それで、研究室に届けられる新着医学雑誌の論文を皆で読むわけです。
しかし、論文をしっかりと読み込むためには、相当の時間がかかります。その間、もし自分がその専門誌を手元に抱え込めば、他の人が困ってしまいます。
当時はコピーもなかった時代です。もちろんパソコンもなく、ネットで情報ゲットなんてできない時代。
というわけで学長先生が何をなさったかというと、カメラで論文をパチリと撮影したのです。それをご自分で現像して、読んだというのです。
カメラ自体が貴重だった時代。
学長先生がお使いになったカメラは一眼レフだったそうです。
今のようなデジカメではありませんから、撮影がうまくいったかどうかは、現像してみないとわからない。さぞかし暗室でドキドキされたこととお察しします。
ともあれ、そんな先生の学問に対するpassion(情熱)で、カメラマンとしての腕が培われたようです。
見習うべきは、カメラマンとしての腕ではなくて、学長先生のpassionかな、と感じ入りました。