タツノオトシゴが脳に住んでいる?
2011年12月28日人間医科学の藤巻です。
来たる年は、辰年。
みなさん、年賀状に龍やタツノオトシゴのイラストを描いているのではないでしょうか?
ところで、タツノオトシゴのことを、海馬(かいば)と言います。
海馬はギリシャ神話に出てくる想像上の動物で、体の前半分が馬で、後半分が魚の尾の形をしています。
この海馬、実は皆さんの脳の中にあります
海馬が脳のどのあたりにあるか、ご存知ですか?
脳の中心部の奥深いところなんですが、知らない人は、「海馬」と「脳」の2つの言葉から、インターネットで調べてみて下さい。ウィキペディアなどに出ていますよ。
脳の海馬の部分、全体像がタツノオトシゴの形に似ているということで海馬と言われています。英語ではsea-horse(シーホース)ですが、医学ではラテン語を使うことが多いので、hippocampus(ヒッポカンポス)といいます。
海馬は、短期記憶を司っていますので、とっても重要なところです。
例えば、皆さんが授業で勉強したことは、とりあえずこの海馬に納められます。そしてそのあとで復習して記憶が定着すると、大脳皮質にその記憶が納められることになります。
昔、某大学の先生が、次のような句をお詠みになったと聞いたことがあります。
〜〜 さわさわと、海馬の崩れる、音がする 〜〜
(ちょっと字余りですが、、、)
私も少々忘れっぽくなりましたので、この句がしみじみと心にしみ込んでまいります