Archive for the 臨床検査学コース Category

心臓の音はドキドキ??

2011年6月26日

club.gif この5月、画像診断学実習 を担当した藤巻わかえです apple.gif

受講したのは 臨床検査技師をめざす4年生。 実習項目の中に、超音波検査がありました。

 

← ブログの右上に時々登場するこの写真が、超音波検査で、全然痛くない検査です。心臓の形とか動き、お腹の臓器など検査できます。

 

 

 

 

でも人を診る時には、機械を使う検査ばかりでなく、  

視て eye.gif 触れて paper.gif 聴いてear.gif

その人の状態を五感で感じとることも大切。

それでこの実習では、

聴診器で心臓の音を聴く練習もしてみました。

 

胸に聴診器をあてると、

ドッ トン という2種類の音が聴こえます。

これが、I音(いちおん)とII音(におん)といわれる心音で、音色がちょっと違います。

 

ドッ トンの間に、心臓はぎゅっと収縮して全身へ血液を送りだします heart01.gif

健康な人ではドッ トンが1分間に70~80回くらい繰り返されます heart02.gif

 

「さあ、I音とII音、ちゃんと聴き分けることができるか、一人一人チェックしますよ〜〜!」

といっておもむろに 二人用聴診器 ( ↓こんな感じを出したら、みんなびっくりicon_eek.gif

・・・ これなら、学生さんと私が同時に心音を聴ける! good.gif

で、実習中、この聴診器、大活躍でした scissors.gif

 

bud.gif この6月末から3ヶ月もの間、学生さんたちは大学を離れて病院実習にいきます。

頑張ってくださいね confident.gif

 

1年生臨床検査学基礎実習2週目

2011年6月23日

「臨床検査学基礎実習」担当、福島です。

今週も教員も学生も余裕が無く、実験風景の写真が撮れませんでしたcoldsweats02.gif

私の担当は、月曜日が「生理学的検査」、火曜日が「生化学的検査」です。

先週、火曜日の内容の一部、「尿の濃縮・希釈実験」を紹介しましたが、

火曜日のもう一つの項目は、「色水の吸収スペクトル測定」ですhappy01.gif

臨床検査の中でも生化学的検査では、様々な体成分を測定しますが、

多くの場合は、色をつけて、その濃度を分光光度計で測ります。

医療の場では、「自動分析機」を使いますので、実際、分光光度計を使うことは無いですが、

それぞれの反応原理を理解して、検査を行うのが臨床検査技師ですrock.gif

「色水の吸収スペクトル測定」することにより、

・分光光度計の原理

・光は波であること

・余色を理解することを目的にしています。

このような、3色の色水が配られ、

分光光度計で吸収スペクトルを測定し、

吸収極大波長を求めます。

吸収極大で○○○nmという数字が出ても「ふーーーん」と感動もありませんが

青色の吸収極大を示す波長の光の色をみると「オレンジsign02.gif

「なんでーーー!!」

少し感動してくれて嬉しい教員です。

宿題で各自書いてきた色相環の図と結果を比べてくれることを祈りながら、次に進みました。

また、来週、違う内容をアップします。お楽しみに!!!

わかば会(臨床実習指導者と実習生の懇親会)が開催されました

2011年6月16日

臨床検査学コース、福島です。

6月10日19:00より、女子栄養大学駒込校舎「松柏軒」にて、

臨床検査技師を目指す4年生と臨床実習指導者(病院実習先の先生方)との懇談会、「わかば会」が開かれました。

この「わかば会」は、4年生と臨床実習指導者との出会いの場として、毎年、行われています。

今年の臨床実習は、6月27日から10月8日の間の3ヶ月間、全国28施設でお世話になります。

 司会は、臨床検査技師課程同窓会会長である私(福島)です。

 今年は、実習病院より43名、今年の卒業生13名、4年生42名に学内関係者を加え、120名が参加しました。

 

 

 

 

 学長、香川芳子先生のご挨拶です。

 栄養大学では、昭和53年に初めて臨床検査技師資格をもつ卒業生を輩出してから、今まで、約1300名の臨床検査技師が世の中に出ています。

本学で臨床検査技師資格をとれるようにしたのは、学長先生の御発案だそうです。

 

 

 副学長、香川靖雄先生のご挨拶です。

 病院内では、多くの医療従事者が仕事をしていること、

 臨床実習病院という医療の現場で多くのことを学んできて欲しいと激励の言葉をかけられました。

 

 

 

 副学長、五明紀春先生のご挨拶です。

 学内では、畳の上で泳ぐ勉強をしていた学生が大海原に遠泳に行くようだと、臨床実習を例えられ、激励されました。

 

 

 

 

 臨床実習先の技師長を代表して、乾杯の御発声をいただきました。

  臨床検査技師の仕事は、毎日、同じことの繰り返しのようだが、

 その中に、深い発見を見つけることが出来ると本当におもしろい職業であると現場の先生ならではのお言葉をいただきました。

 

 

乾杯をして、懇談です。

本学のレストラン「松柏軒」のお料理です。なかなか、美味しいと評判です。

今年のメニューは、

M E N U

 海老とアオリ烏賊のフリット中華風マヨネーズ添え

 ノルウェーサーモンのスモークケッパークリームソース

 蛸と新じゃが芋のジェノバ風サラダ

 帆立貝とアスパラガスのキッシュ

 若鶏笹身肉と野菜のマリネ 生ハム添え

 薄切り牛肉と野菜、アボカドのクレープ巻き

梅マヨネーズ添え

 ローストチキンと色々な豆のサラダ

 平目のパネ パルメザンの香りトマトソースと共に

 和牛ランプ肉のロースト マデラソース

 サンドの盛り合わせ

 プチガトー・フルーツの盛り合わせ

 ちまき

 臨床実習指導者の先生方、卒業生は、美味しく料理を戴きましたが、

実習生の4年生は、緊張のあまり、「食べられなかった」という学生が多かったようです。

最後に、 

  学科長、藤巻先生のご挨拶をいただき、お開きとなりました。

 これから、3ヶ月間大学を留守にして、寂しくなったら、

 この「栄養科学専攻は今!」のブログをみて下さい!というお話しがありました。

 

 

 

わかば会が終了して、臨床実習に出るまでには、2週間あります。

この間に、実習生は、各臨床実習先の病院に挨拶に伺い、6/27から、臨床実習が始まります。

暑い夏の3ヶ月間、新しい環境での臨床実習になりますが、頑張ってきて欲しいと思いますgood.gif  

 

 

 

 

 

1年生臨床検査学基礎実習1週目

2011年6月15日

「臨床検査学基礎実習」担当、福島です。

1年生の臨床検査技師資格を目指す学生の必修科目「臨床検査学基礎実習」は、

これから、三週間、月、火曜日の3~5限(13:20~18:10)に行われますicon_lol.gif

ブログに、実習風景をアップしようと思いましたが、

学生も初めての化学実験、教員も付きっきりで実験風景の写真を撮る余裕がありませんでした。

 

今年の「臨床検査学基礎実習」の履修者は、70名でした。

70名を3グループに分けて、3ヶ所の実験室で実験を行います。

また、私の担当実験ではその中を8つに分けますので、

3名ずつで班を作って実験をします。

 

実験の一部を紹介します。

火曜日は、尿の濃縮希釈実験をしました。

水をとらなければ、どのくらい尿は濃くなるか?水を大量に飲むとどのくらい尿は薄くなるか?

また、どのくらいの速度で排出されるかを各自の体を使って体験しましたicon_razz.gif

体重55kgの人だったら、

550mLのペットボトル2本ですcoldsweats02.gif

「飲めなーーーい!!」

「吐きそーーーー!!」

と大騒ぎしていましたが、全員、無事飲みました。

 そして、飲む前に採尿、30分ごと5回採尿しました。

 実験台には、各自、尿の入ったコップが7個ずつ並びました!!!

 そして、比重、塩分濃度、比色を行い、

 それぞれの関係を考察しました。

初めは、恥ずかしそうに尿を隠しながら、トイレから戻って来ましたが、

尿カップが増えてくると、測定に集中し、「楽しい!」の声も聞かれました。

では、また、来週、違う内容をアップします!!お楽しみに。

 

 

 

1年生臨床検査学基礎実習ガイダンス

2011年6月6日

「臨床検査学基礎実習」担当、福島です。

1年生の臨床検査技師資格を目指す学生対象の「臨床検査学基礎実習」がこれから始まります。

今日は、そのガイダンスでした。

この実習は、基礎的臨床検査を通じて人体の構造と機能の概要を理解し、同時に基本的検査機器の構造と原理を知り、取り扱い方と保守管理法を学ぶ、のが目的です。

   簡単にいうと、「簡易な」「臨床検査」を体験してもらうのが目的です。

大学に入学してから、毎週、調理実習はありますが、それ以外の大学での初めての実習です。

この実習は、大きく分けて3項目(各2日間)からなります。

  ①形態学の担当をする川村先生です(写真)。

    あと、実験実習助手の大熊先生の2名で行います。

    ・赤血球数の算出と顕微鏡標本の作製

                    ・細胞や組織の顕微鏡観察     の説明をしています。

 

  ②免疫学、微生物学の担当をする青柳先生です(写真)。

   あと、高橋先生の2名で行います。

   ・ABO式血液型の検査法

   ・常在細菌の培養、観察、細菌の増殖の測定   の説明をしています。

 

③生理学、生化学を担当するのが私(福島)と実験実習助手の石黒先生です。

・生理学検査として、心電図、換気機能検査

・生化学検査として、色水の吸収スペクトル測定、尿の濃縮・希釈実験  の説明をしました。

 

今日は、ガイダンスで大まかな実習内容の説明を行いました。

来週から、月曜日、火曜日の午後に実際の実習を行います。レポートしますので、お楽しみに!!!