Archive for the 臨床検査学コース Category

3年生「遺伝子検査学実験」中間報告

2011年8月10日

「遺伝子検査学実験」担当、福島です。

今日は、アルデヒド脱水素酵素の遺伝子多型の実験を行いましたgood.gif

アルデヒド脱水素酵素というのは、お酒(エタノール)代謝に関する酵素です。

アルデヒド脱水素酵素の活性が高い人は、お酒(エタノール)に強く、

アルデヒド脱水素酵素の活性が低い人は、お酒(エタノール)に弱いです。

この活性の高い、低いは、遺伝子(DNA)のちょっとした違いによるのです。

この違い(多型)を調べる実験を行いましたicon_biggrin.gif

昨日、口の中の細胞を、綿棒で採取delicious.gif

細胞からDNAを抽出icon_rolleyes.gif

PCR反応icon_lol.gif

一晩かけて、制限酵素反応hairsalon.gif

電気泳動aquarius.gif

と2日間に渡る長いステップを経て、やっと、今日、結果が出ましたsign03.gif

実験を行ったのは、3年生なので、みんな、飲酒経験があります。

従って、結果が出ると「やっぱり、お酒に弱い遺伝子をもっていると思ったsmile.gif

とか、「やっぱり、お酒に強いよねーーーhappy02.gif

納得の声が次々に聞かれました。

明日からは、遺伝子組換え実験を行いますsmile.gif

緑蛍光に光る大腸菌が出来る予定です。お楽しみにflair.gif

   

3年生「遺伝子検査学実験」スタート

2011年8月8日

「遺伝子検査学実験」担当、福島です。

夏本番の暑さがやってきましたね。

実は、女子栄養大学は、先週まで、定期試験をしていました。

4月から15週間授業をして、16週目が定期試験なので、8/1~8/5が定期試験週間です。

やっと試験が終わったら、待ちに待った「夏休み」のはずですが・・・・・

臨床検査技師資格を目指す3年生の学生は、今日から3週間「集中実験」です。

集中実験というのは、朝9:20~夕方16:30(この時間に終わるとは限りません)まで、

一日ずっと実験をするという授業です。

実験好きの学生には、嬉しいことかもしれませんが・・・・・

(私は、栄養大学の卒業生なので、学生時代は夏休みの実験が楽しみでした

今日から「遺伝子検査学実験」、「生化学検査学実験」、「免疫検査学実験」と3週間実験漬けです。

さて、今週は、「遺伝子検査学実験」で遺伝子検査、遺伝子組換え実験を行います。

まず、今日は、実験の流れの説明、試薬・培地作り、ピペットマンの練習をしました。

 ピペットマンというのは、写真のような機械式のピペットです。

 遺伝子の検査では、微量の検体を扱うため、

 各自、使い方の練習をしました。

 この後の実験でも多く使われる器具です。

 

明日からは、実際に、実験を進めていきます。

また、ご報告しますので、お楽しみに!!

臨床検査技師臨床実習挨拶 裏話

2011年7月23日

臨床検査学コース、福島です。

臨床検査技師を目指す4年生は、6月27日から10月8日の間の3ヶ月間、

全国28施設で臨床実習をさせていただいています。

多くの臨床実習先の病院は、首都圏(東京、埼玉、神奈川、千葉)ですが、

帰省先より臨床実習に行く学生もいます。

今年は、山形県、福島県、長野県、宮崎県の学生がいます。

学生がお世話になるのですから、教員はご挨拶に伺うことになります。

私は、今週、宮崎県に行ってきました。

7/19に伺う予定になっていましたが、丁度、「台風6号typhoon.gif」が九州に接近中icon_eek.gif

(実は、私、「雨女」なんですicon_cry.gifsign03.gif。まさかの台風typhoon.gifを呼んでしまいました)

7/19朝、羽田空港から宮崎空港に行く予定でしたが、飛行機は欠航coldsweats02.gif

しかし、お隣の鹿児島空港へは、飛んでいたので、鹿児島空港行きに乗り、

ジェットコースターのようなスリルを味わいつつupwardright.gifdownwardright.gifcoldsweats01.gif、鹿児島空港に到着shock.gif

鹿児島から陸路、宮崎入りしました。

伺う病院は日向市なので、「JR日豊本線」で北上しなければならないのですが、

「JR日豊本線」が台風の影響でSTOP(始発から動いていませんでした)、despair.gif

宮崎県は、台風に伴って、「竜巻」が起こることがあるので、電車が止まるそうですsign03.gif

(宮崎に着いてから、タクシーの運転手さんに説明されました)

路線バス、タクシーを乗り継いで、臨床実習先の病院に到着icon_biggrin.gif

技師長先生にご挨拶をし、学生の顔を見てきました。

さて、15時からは運転再開の予定と聞いた「JR日豊本線」の日向市駅に到着。

「JR日豊本線」の日向市駅は、鉄道に関係する国際的なデザインコンテストのブルネル賞を受賞したそうでスギ材を使った素敵な駅舎でしたscissors.gif

 

 

 

 

素敵な駅舎に入り、「JR日豊本線」の運行状況を聞くと「再開未定shock.gif」。

まさか、電車が動かず、帰れなくなるとは思いませんでした。

ちなみに、九州に入ってからは一滴も雨に降られていません。

台風の影響って、スゴイsign03.gifを実感した旅でしたicon_biggrin.gif

 

 

1年生臨床検査学基礎実習発表会

2011年7月5日

「臨床検査学基礎実習」担当、福島です。

3週間の実習が終了し、まとめの発表会を行いました。

写真がものすごく不鮮明ですが、発表している状態が伝わりますか?

パワーポイントで資料を作成し、

発表8分、質疑応答4分で行いました。

内容は「目的」「方法」「結果」「考察(実習書に記載されている内容)」

他の授業で忙しい中、6名づつ発表ですので

時間を作って集まって、作成したようです。

呼吸機能検査の発表をした班は、「ヘーリングの模型」を作成してきて、呼吸の仕組みを説明していました。

今日の発表会で実習全体の復習が出来たと思います。

しかし、この実習は発表会でおしまいではありません。

8/1(月)9:20よりペーパー試験があります。

この試験に合格すれば、単位取得となります。

頑張って勉強して、全員、1回で合格して欲しいです!!

1年生臨床検査学基礎実習3週目

2011年6月29日

「臨床検査学基礎実習」担当、福島です。

月曜日は、生理学検査として、「心電図」と「呼吸機能検査」を体験します。

 まだ、1年生なので、講義では「解剖学」は習っていますが、

 「心電図」、「呼吸機能検査」は、2年生の「生理機能学」で習うので、

 実習に先立ち、簡単な説明を石黒先生がしてくれました。

 

 

 

「心電図」は、肢誘導だけなので、4つの電極を手足につければ、簡単に心電図を記録することは出来ます。

しかし、今年は、外気温が高くて、患者役の学生が汗をかいてしまい、

基線が動揺し、なかなか上手に記録が出来ませんでした。

また、記録までは簡単にいきましたが、

その後、心電図波形の計測を行いました。

 細かい波形の計測なので、皆、定規と格闘です。

 1mm以下も正確に読まないと異常波形になってしまいます。

  また、思いの外、波形の個人差も大きいので、

 見本の心電図と見比べるのに苦労しました。

 

 

 

 RR間隔を5ヶ所測って、心拍数を出しました。

 心拍数は、人によって、55~95/分と個人差が大きかったです。

 

 

 

「呼吸機能検査」は、息を吸ったり、吐いたり、によって描けるスパイログラムの検査をしました。

 検査技師役の学生は、患者役の学生に

 「吸って、吐いて、吸って、吐いて、

 次は、吐けるところまで吐いて、吐いて、吐いて、

 はい、吐けなくなったら、吸って、吸って、もっと吸って、          ふつうの呼吸に戻ってください」と的確に声がけをしないといけないのですが、

友達同士なので、恥ずかしがって笑ってしまったり、

初めに、吐かせるのを、「吸って!!」と声をかけてしまったり、

患者役の学生が声かけをした通りに動いてくれなかったり、

電極をつければ波形の出てくる心電図とは異なり、かなり苦労をしました。

苦労をして波形(スパイログラム)をとったら、また、計測です。

スパイログラムより、「肺活量」「1回換気量」「予備呼気量」「予備吸気量」を計算で出します。

3週間にわたる「臨床検査学基礎実習」が終了しました。

どうも人気は、高橋先生、青柳先生担当の血液型の検査のようです。

私の担当の内容は・・・・・・・計測、グラフ書きが多いので、不人気です。

来週は、6人ずつ班になり、各項目について実習内容の発表会を行います。

ちゃんと考察して、発表できるのかな??お楽しみに!