日本栄養大学大学院【高度人材養成コース】では、栄養の専門性を医療や福祉などの現場において、科学的根拠に基づき実践する力を備えた高度な人材の育成を目指しています。今回は、大学院生が自らセミナーを企画・実施する「栄養学総合演習」という科目で開催されたセミナーの様子をお伝えします。セミナーテーマは「スポーツチームにおける多職種連携」、学部生に向けても開催されました。
学びと教育
スポーツチームにおける多職種連携
大学院生の学びを知る機会
セミナー企画者の大学院生の西さん
今回のセミナーは、栄養生理学研究室に所属している西 夏鈴さんが企画しました。参加対象は大学院生だけでなく学部生も対象とし、参加者は150名を超え、スポーツ現場における多職種の連携については興味・関心が高いテーマであることが伺えました。
西さんは学部生時代に「高校生男子サッカー選手における集団栄養指導による食事内容の変化について」というテーマに取組み、実際にスポーツ現場での栄養サポートの経験を積みました。そうした経験から、スポーツ現場では多職種が関わる一方で、相互理解や連携の難しさの課題があると感じ、本テーマを企画したそうです。
セミナーには、西武学園文理高等学校野球部監督の佐藤先生をご講演講師としてお招きし、そして、野球部に栄養サポートに携わる本学上西教授とのパネルディスカッションを設定したセミナーとなりました。
セミナーの様子
スポーツチームの監督という立場の佐藤先生からは、現場での多職種連携の重要性や効果と、その裏側にある苦労についてご講演いただきました。また、栄養サポートに携わる本学上西教授からは、現場でのチームや選手との関わり方や実践で大切にしている点についてお話しいただき、参加者からは様々な質問が飛び交いました。
個々の選手における競技に対する想いや怪我による練習量の変化、復帰時期に合わせたサポート、さらには高校生としての選手期間を考慮したケアなど、様々な視点を考慮した関わりが必要であり、その大変さを知ることができるセミナーでした。参加した学部生にとっては、将来の進路や学びを考えるきっかけとなる実践的な学びの場となりました。
特別講師 西武学園文理高等学校野球部 佐藤監督
セミナー会場の様子
パネルディスカッションをする 佐藤監督、上西教授、西さん
本学のスポーツ栄養の新たな取組み
近年、スポーツ現場における栄養の重要性は高まっており、本学でもスポーツ栄養学に関心を持ち入学する学生が増えています。本学ではこうした社会的背景から、令和9年4月に「スポーツ栄養実践センター」の開設を予定しています。スポーツ栄養分野の教育及び研究の推進と、研究成果を活用したスポーツ栄養学分野の社会実装活動への寄与を目的として、以下の活動を予定しています。
●実践栄養学科のスポーツ栄養分野の教育及び研究の充実
●学外の高校、大学、企業等からのスポーツ栄養サポート依頼への対応
●本学卒業生に対する「公認スポーツ栄養士」資格取得への支援
本学は、学生の主体的な学びを起点に、実社会へとつながる教育的取組みを拡げ、現場で実践できる力を養う教育を目指していきます。