子どもたちの日々成長する姿を見られるのが一番の喜び
子どもたちの様子は日々変化していきます。昨日元気のなかった子が今日は元気になった、学校に来られない子が来ることができた、そういう日々の出来事に喜びややりがいを感じます。子どもたちへの健康教育を進めるためにも、リスクマネジメントをしっかり行い、地域や家庭、教員からの信頼を得ることは重要です。すべての子どもの健康度をあげていきたい、将来、子どもたちがあの時にああいうことを学んだと振り返れる関わりを持ちたいと思って、取り組んできました。
昨年4月に、教頭になりました。置かれた立場でやれることはたくさんあるので、前向きになんにでも取り組みたいと思っています。今は、5年前に隣の小学校に勤務していた時の子どもたちがこの中学校に進学してきて、その成長した姿を見ることができるので、とっても楽しいです。
学びが基本。不安になったら、学べばよい
働き出してから10年くらいは不安も多くありました。子育てや育休の取得もあり、焦りもありました。病院に行くかどうか、どの処置が適切なのか、保健室で休養させるか早退をさせるか常に判断が求められ、気づかないうちにストレスやプレッシャーがのしかかってきます。不安なこと、わからないこと、決められないことはたくさん。でも、学んでわかることで解決の方向性がみえてくる。最初は手探りで手当たりしだい研修会に参加することで学び、そこから大学院での学び、さらに県の長期研修制度を利用した大学での学びを通して、不安からも解放されていきました。不安になったら学べばよいということを体得できたからです。大学院でのテーマは、生活リズム形成に関する指導と子どものQOLについて研究。養護教諭として現場で働いているからこそ実施できた調査・研究でした。学びを重ね、子どもをちゃんと見ることができれば心まで見える、そう思えるようにもなりました。
養護教諭の育成指標を作成・活用することで育ちあえる体制へ
県の教育委員会に在籍時代、養護教諭の育成指標を作成し、文部科学省の委託事業として、指標を活用したセルフチェックリストと課題解決演習シートを開発。自分の現状を把握し日々の実践に活かしたり、研修での専門能力向上に役立てたりできるようになりました。また、栄養教諭の育成指標にも携わり、現場で指導できているのは、学生時代に学ぶという姿勢で「食」に向き合えたおかげです。自分の現在の位置を確認して、得意なところはどんどん伸ばせばよいし、あせって先に進まなくても、今のステージで着実に力を身につけていけばよいのです。
栄養教諭への指導も仕事。栄養教諭(写真右)の
渕名唯さんも本学の卒業生(2020年実践栄養学科卒業)