EIDAI卒業生の姿

鹿島 淑子さん Kashima Yoshiko

  1. EIDAI卒業生の姿

鹿島 淑子さん Kashima Yoshiko

お客様の日常に寄り添えることが、この仕事の一番のやりがいです。

(株)東急百貨店 食品統括部 第二食品部 菓子・ベーカリー・嗜好品バイヤー
2005年女子栄養大学
栄養学部文化栄養学科卒業

 

小学生の時に、女子栄養大学主催の「こども料理教室」に通ったことが食いしん坊の始まり。2001年に女子栄養大学へ入学。マスコミへの就職を目指し、毎日新聞の学生記者をつとめながらも、帰り道にデパ地下でおやつを探す学生時代を過ごす。食いしん坊の血がさわぎ、大好きなデパ地下を職場にしようと、2005年東急百貨店に入社。入社後は、和洋酒売場に4年、諸国銘産売場に5年、実際の売場を経験し、本部へ異動してからは、バイヤーとして主に洋菓子を担当。

百貨店の食品売り場で働くことを選び、実現

学生時代、学校帰りによく立ち寄っていたのが、渋谷の東急フードショー。その賑わいの中で働きたくて、東急百貨店への就職を決めました。百貨店ですので洋服やインテリアなども扱っていて、同期の中で食品を希望したのも実際に配属されたのも私一人。入社後は、和洋酒売場に4年、諸国銘産売場に5年、実際の売場を経験し、本部へ異動してからは、バイヤーとして主に洋菓子を担当しています。今の仕事は、大きく2つあります。1つは、クリスマスやバレンタインなど、洋菓子業界にとって年間最大商戦となるモチベーションの企画。クリスマスケーキのカタログ作りから当日の運営、バレンタインに向けた各店舗のイベントやネットショッピングにおける商品選定など、半年以上かけて取り組んでいきます。もう1つは、常設店舗の営業をサポートすること。品揃えの計画や販促面のフォローなどを担います。また未来に向けた改装・リニューアル関連業務にも携わっています。仕事を進める過程では、途中で現場のマネジャーにバトンタッチすることも多く、現場のメンバーが納得するまで、じっくり説明を行うように心がけています。また、どんなお客様が来店され、何を求めているかを捉え、どのようなものが受け入れられるのか見極められるよう、常に心がけています。そのために、日頃から現場のマネージャーをはじめ、和洋酒のバイヤー、ギフト専門のバイヤー、惣菜のバイヤーといった異なる領域のバイヤーとも積極的に情報交換をしています。

好きなことを勉強したいから、女子栄養大学へ

大学進学にあたって、小学生の時に女子栄養大学で開催されていたこども料理教室に参加していたことを思い出しました。またマスコミにも興味があり、元新聞記者の村上紀子先生が文化栄養学科(当時)にいらっしゃることもあって、せっかく勉強するなら好きなことを勉強したいと考え、進学を決めました。大学の学びはとにかく自由。ゼミは国際協力学で、テーマはカンボジアの食生活でした。学生時代の経験で、社会に出て無駄なことは一つもありません。食の世界で働いていると、女子栄養大学出身というだけで食への興味が深いと理解していただけ、メリットになることばかりです。

渋谷も、沿線の店舗も、食で盛り上げていきたい

食事は、人にとって1日3回あるもので、すべての人が関わっています。日々、その日常に寄り添えることが、この仕事の一番のやりがいです。おいしかった、良かったと喜んでくださるお客様の反応や「ありがとう」という言葉に、疲れも一気に吹き飛びます。誘致したお店に行列ができた時は、嬉しくて、達成感もあります。東急百貨店は、再開発により大きく変化している渋谷を拠点としています。その渋谷に展開する「食の一 大マーケット」※を進化させていきたいと考えています。また、沿線にお住まいのご家族にどんな食を届けるのがいいのかなと考えることが大好きなので、その方々にも寄り添えるよう、沿線の店舗も盛り上げていきたいと考えています。
※東横のれん街、渋谷 東急フードショー、東急フードショーエッジ