- EIDAI卒業生の姿
佐藤 愛香さん Sato Manaka
自分で道を切り拓くおもしろさがありました。
コンパスグループ・ジャパン(株) グループ営業開発部門 営業開発企画プロポーザル部 マネジャー | |
1987年 | 女子栄養大学 栄養学部栄養学科実践栄養学専攻卒業 |
2021年 | 筑波大学大学院 人間総合科学研究科 スポーツ健康システム・マネジメント専攻 修士課程修了 |
1987年に株式会社レストラン西武(現コンパスグループ・ジャパン株式会社)入社、事業所給食施設、病院給食施設勤務を経て本社に異動。主な社歴は、店舗運営企画担当、商品開発担当、メニュー栄養管理担当部長、プロポーザル部部長。期間中2回の産休・育休を取得、現在に至る。
主な社会的活動として、日本栄養士会勤労者支援職域事業推進委員会副委員長、日本給食経営管理学会理事(研究委員、企画委員)。
仕事を一つずつやり遂げることで、
仕事の内容も役割も変わっていく
これまでの仕事を振り返ってみると、大きく4つのステージに分けられるように思います。ファーストステージは、実際の現場で様々な体験を重ねた日々。セカンドステージは本社勤務となり、標準化・マニュアル化、システム化に向けた仕組みづくりに没頭した日々。サードステージになると、新設された栄養管理の部署を担当し、働く世代の健康サポートプログラム開発を行い、それを担う社内栄養士の人材育成に取り組みました。そして次のステージは現在に続いていますが、営業開発の立場で、新規のクライアントにサービスの企画・提案を行うとともに、部内全体の業務マネジメントに取り組んでいます。企業で働きたい。そう思ってこの会社を選んだのは、社会経済活動に直結する場所で働きたかったからです。経済活動に直結するが故に、社会状況により、企業の経営体制や方針が変わり、業務の方針や内容が変わることもありました。大変なこともありましたが、チームメンバーと協力し合い、またステージが変わる度に、自分で新たに道を切り拓いていくおもしろさがあり、そうした経験を通して、今の自分の姿があると思っています。
卒業後、女子栄養大学の存在が大きくなってきた
学生時代は順調に4年間を過ごせたとは言えず、栄養学に対して、様々な要因がありすぎて、明確な答えが得られず、行き詰まることも多々ありました。しかし、女子栄養大学の卒業生としての期間はずっと続きます。栄養学へのぶれない姿勢を持つ女子栄養大学が出身大学であることが、働き続ける私を支えてくれました。フードサービス業界で働く専門職も限られていましたので、大学の先生から、研修会や学会シンポジウムなどで発表をする機会をいただくなど、仕事を介しての交流
が度々あり、つながりも深まっていきました。2016年には、女子栄養大学と自分の勤務する会社の産学連携の協定を締結することもできました。
大学での教育と実際の現場をつなぐ役割を果たしたい
大学で描く専門職像と、社会や現場で求める専門職の姿にはズレもあります。ズレへの気づきやそこを埋めていく工夫を、双方で取り組めたらと思います。これからは新しい価値を求めて管理栄養士もますます発想が試される時代。食のもつ可能性を追求し、新たな役割を管理栄養士が担うことができるように、私自身の更なるステージアップも目指しながら、教育現場と実際の現場をつないでいきたいと考えています。