2024.08.07
学園
[食物栄養学科(短大部)]高校教諭を対象に調理実習・栄養学教育セミナーを開催
8月5日(月)、女子栄養大学短期大学部では、高校教諭の皆様方に、本学の栄養士養成教育への理解を深めていただくとともに、高校での家庭科教育に役立てていただけるよう、調理実習及び栄養学教育セミナーを開催しました。
セミナーの内容は、食品ロス削減をテーマにした調理実習と食中毒予防の2本立てです。
実践栄養学をベースに、理論をもとに実践が学べる構成になっています。
午前の部は、「食品ロスを減らすために!~おいしく使いきる・食べきる調理の工夫~」をテーマに、調理実習を行いました。
冒頭、本日のセミナーの講師であり、短期大学部長でもある豊満美峰子教授(専門:調理学)より、本学の学びについて紹介。
まずは、児玉ひろみ准教授(専門:調理学)によるデモンストレーションが行われました。手元の動きもしっかり確認できます。
調理実習スタート。
使い切り&作り置き副菜として「大根とにんじんのねぎ山椒和え」、フライパン一つで簡単につくれる「鶏肉と野菜のフライパン蒸し」、ピーマンを丸ごと使う「豆腐と夏野菜のみそ煮」を、実際に作ってみました。
出来上がった料理は、みんなで試食。
午後の部は、「食中毒にご用心~食による危害を予防する」をテーマに、平井昭彦教授(専門:食品衛生学)による講義が行われました。
学校給食関連の食中毒発生状況や調理実習等で発生した食中毒の現状、病因となる物質の特徴に関する正しい知識を得て、食中毒予防の基本となる対策について学びました。
参加してくださった高校教諭の方は59名でした(定員60名)。参加終了後のアンケート調査では、以下のような感想をいただきました。
【午前の部:調理実習セミナー】
・普段廃棄してしまう部位を食べられるように調理をすることは少し手間がかかってしまうかなと思っていたが、いつもの調理法て無理なくおこなうことができて手軽でした。また冷凍食材の利用もとても参考になりました。
・調理のムダを少なくするコツを学ぶことができました。廃棄量を目で見て実感するのは良いですね。フライパン1つで2品を作る調理実習やってみようと思います。
【午後の部:栄養学教育セミナー】
・食中毒については、授業で必ず扱いますが、知識不足の面がありました。このセミナーを生かして今後の授業に臨みたいと思います。ありがとうございました。
・昨今の気温上昇もあり、食中毒については細心の注意が必要と感じていたので改めて危険性を確認できました。エプロン、三角巾を正しく着用することを嫌がる生徒が多く、必要性を伝えきれずにいたので、黄色ブドウ球菌の例など取り入れていきたいと思います。