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女子栄養大学のいま
[卒業生の姿]パラグアイの食文化―マテ茶とチパ
学園

[卒業生の姿]パラグアイの食文化―マテ茶とチパ

2022.04.07
昨年12月に、短期大学部の学びのサイト「『食』をホンキで学び、『食』を仕事にする」で、短期大学部卒業生のLife&Workを紹介しました。その中のお一人で、JICAの個別専門家栄養改善アドバイザーとしてパラグアイ共和国に派遣された、若林 槙さんから、パラグアイの活動の様子が届きましたので、ご紹介します。パラグアイの食文化(マテ茶とチパ)についてのお話です。
パラグアイで学童の肥満予防に取り組む若林さんの紹介記事(2021.12掲載)はこちら>>>

¡Hola! ¿Cómo está? (オラ!コモエスタ?)
これはスペイン語で「こんにちは。お元気ですか?」という意味で挨拶によく使われる表現です。私が赴任しているパラグアイ共和国は南米大陸のほぼ真ん中に位置する南米の「おへそ」の内陸国であり、面積は406,752㎢で日本の約1.1倍、人口は約715万人で日本の約1/18です。主要産業は農業で大豆・トウモロコシ・米などの生産、並びに牧畜が盛んで牛に関しては人口の約2倍もいると言われています。日本とのつながりも深い国であり、1936年から日本人の移住が始まり、現在は約1万人の日系人がいると推定されています。また、日本のスーパーではパラグアイ産のごまが売られているのを見かけることができます。スーパーでごまを見かけた時は是非原産国を見てみてくださいね。

今回はパラグアイの食文化について少しご紹介させて頂きます。パラグアイには数々の料理がありますが代表的な食べ物の1つは「Chipa(チパ)」と「Tereré(テレレ)」です。
チパとはキャッサバの粉とチーズ、豚脂、卵、アニスなどの材料を混ぜ合わせて、オーブンで焼いたものです。味や食感は「ポンデケージョ」に近いです。焼きたてのチパは暖かく、ふっくらしていてとても美味しいです。時間が経つと固くなるので電子レンジで温めて食べるとまた美味しく食べられます。チパは真ん中の空いたドーナツ型、ころころと小さなボール型、細長いものまでいろんな形のものがあります。4月のセマナサンタと呼ばれるキリストの復活祭には各家庭で手作りのチパを食べます。

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テレレは飲むサラダとも呼ばれている「マテ茶」の茶葉を冷水と氷を入れて冷たくして飲むものです。「グアンパ」と言われるカップに入れて、銀のストローで吸い上げて飲みます。レモンやミント、生姜などを入れて好みの味にカスタマイズして飲んでいる人が多いようです。また、テレレはお茶として消費されるだけでなく伝統民間療法としても用いられており、体調に合わせて必要なハーブを足して飲むこともあります。1つのグアンパを複数人と共有して飲む文化があり、テレレはパラグアイ人にとって人とつながりを深めるための大事な習慣の1つです。コロナ禍で政府からテレレの回し飲みをしないよう勧告が出されましたが、それ以前は軒先で椅子に座って寛ぎながらテレレを飲む人々の姿がよく見られました。

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