学びと教育
[EIDAI栄養学]栄養学を学んで家庭科教諭になる
栄養学部で家庭科教諭を養成する強み
令和7年度に開講する保健栄養学科栄養イノベーション専攻では、栄養学を通じて、誰もが健やかに暮らせる生活の実現につながる栄養イノベーションを生み出す力を身に付けます。このような力を身に付けた家庭科教諭は、生活にかかわる諸問題を見つめ、健康で豊かな生活を実現するためにはどうしらたよいかを「食」という側面から究明し、複雑化した社会に柔軟に対応してゆくために必要な「生きる力―知・徳・体のバランスのとれた力」を子どもたちに育成することができます。なぜならば、「知・徳・体」を支えるのは「生活」であり「食」だからです。
また、現在は個別最適化され、創造性を育む教育を実現するために、一人一台端末が学校教育のスタンダードになっています。教師あるいは生徒が、ICT を活用して学ぶ場面を効果的に授業に取り入れることが期待されています。家庭科の授業では、タブレット型のコンピュータを用いて生徒同士がペアやグループで友達の調理や製作等の様子を撮影し合い、自らの調理や製作等について振り返り、課題を見つけたり、繰り返し再現して適切な技能を身に付けたりするための活用や、給与明細等を教材に、可処分所得や非消費支出など家計の構造や収支のバランスについてシミュレーションソフトを用いることで、具体的に家計管理や生涯を見通した経済の計画について考察するための活用等が考えられています。
本専攻では栄養データサイエンス領域の学修をベースとして、AIやICTを活用した家庭科教育を新たに創造する力が備わります。
栄養学部ならではのカリキュラムの特徴
令和7年度から、従来の栄養⼠関連科⽬だけではなく、フード・ウェルネス領域や栄養データサイエンス領域の科⽬も学ぶことができます。これにより、これまでの栄養学を基盤とした家庭科教諭に、フードシステムやフードセキュリティなど社会課題の解決に強く、データサイエンスを活⽤できる家庭科教諭を⽬指すことができます。
また、⽟川⼤学との連携により、希望者は⼩学校教諭2 種免許状の取得も可能となり、初等教育段階から⾷に強い家庭科教員養成ができるカリキュラムとなっています。
栄養学の基礎と実践⼒を備えた家庭科教諭が学校現場で活躍している
栄養学の知識と実践⼒を鍛えられた本学の家庭科教諭は、各都道府県の学校現場で即戦⼒として活躍しています。必修教科である家庭科の教科指導では、最新の科学的理論に基づき、実践的な技能を指導し、⽣徒の⽣きる⼒を培っています。また、栄養⼠の資格を⽣かした部活動の栄養指導や学校給⾷委員会等の中⼼的役割も担っています。過去20 年間で700⼈余りの家庭科教諭免許取得者および300 ⼈弱の家庭科教諭就職者を全国に輩出しています(平成16年度から令和5年度のデータ。栄養学部⼆部を含む)。