2025.02.07
社会連携
立川市(東京都)と包括連携協力に関する協定を締結
2025年2月3日(月)立川市役所において、立川市と包括連携協力に関する協定締結式を行いました。
立川市と本学はこれまでも学校給食等を通じて、学生の実習や教員がアドバイスを行うなどの形で交流がありました。
今回の連携により、本学の高度な教育力を活用し、「食」と「栄養」の見地からさらに市民の健康増進と地域社会の形成・発展を目指し、双方で連携した取り組みを進めていきます。連携の内容については、学校給食をはじめ、地域社会の課題解決、教育・子育て支援、福祉及び保健医療の推進、スポーツや文化および産業振興、災害対応などの分野での協力を想定しており、双方での調整のうえで今後実施を検討していきます。
左から立川市 栗原教育長、酒井市長、香川学長、染谷副理事長、石田教授
締結式の様子
締結式終了後、学校給食共同調理場に移動しました。
立川市では、2つの共同調理場(東調理場・西調理場)で調理した献立を市立小・中学校(全28校)に配送する「共同調理場方式」で学校給食を提供しています。調理場の整備・運営に関して本学の教員が給食管理の専門的技術面からサポート・協力に関わっているご縁があります。東と西の調理場は隣接しており、今回は見学コースのある西調理場にお伺いし、施設の概要について学校給食課の方々よりご説明いただいた後、施設を見学させていただきました。
説明いただいた学校給食課長の青木さん(写真右奥)と学校給食課東調理場係長の真柳さん(写真右手前)
見学の説明を行ってくださったのは本学実践栄養学科の卒業生の高橋さん(写真左)
作業工程に合わせてぐるっと見学でき、上(2階)から作業区域の様子が見ることのできる設計になっています。
食育の一環となるよう、見て楽しめる、わかりやすい掲示も行われています。
同行いただいた西調理場係長の安藤さんのお話では、掲示物は市の栄養士の方々が作成したもので、大学から臨地実習できた学生の皆さんと一緒に作成することもあるそうです。
それぞれの作業場所で実際にどういう作業が行われているのか、「調理場のヒミツ」として作業の様子がたくさんの写真で紹介されています。
施設を見学した小学生からのメッセージも掲示されています。見学を通して給食づくりの大変さがわかり、給食を作ってくれる方々への感謝やお礼の言葉であふれていました。
共同調理場では、子どもたちのことを考えた給食づくりを基本としているので、大量調理でもおいしさのために、ホットケーキなら一枚一枚に焼き目をつける工程を組み入れるなど手づくりにこだわり、一人ひとりの安全・安心を確保するために、食物アレルギー対応食専用室を設置するなど確実に安全管理を行えるシステムが整えられています。令和6年度2学期からは新たな取組みとして、長期欠席児童への給食提供を試行的にスタートし、3学期からは中学校生徒にも拡大し、子どもたちがより参加しやすいよう、事前申し込みをなくし、開催日も東調理場で給食を提供するすべての日にしました。
立川市の学校給食では、共同調理場方式とすることで12人の栄養士の専門性を集結し、施設の空間と機能を存分に活用する体制を整え、市立小・中学校に在籍するすべての子どもたちにとって安全・安心でおいしい給食を提供するための創意工夫と挑戦を続けています。