2024.07.24

プレスリリース

【食品生産科学研究室】ミナミマグロの皮から抽出したコラーゲンの構造と性質に関する研究成果公表

マグロは世界で最も大きな海水魚の一種として漁獲されています。特に美味と評価されるミナミマグロは、世界中で広く消費されています。しかし、皮や骨などの可食部以外の部分は大量に廃棄され、十分に利用されていません。

そこで、本学食品生産科学研究室(指導教員:西塔正孝教授)では、マグロの副産物を有効に活用するための研究を行い、その皮からタンパク質であるコラーゲンを抽出しました。コラーゲン由来ペプチドは、抗糖尿病作用があると考えられているDPP-IV阻害剤として期待され、注目されています。

さらに、そのコラーゲンの性質を解析し、食品素材として利用可能なペプチドを調製しました。このコラーゲンペプチドの潜在的な食品機能を明らかにするための実験を行い、その結果が食品科学を専門とするヨーロッパの研究雑誌に掲載されました。

■論文情報
〇タイトル
Characterization of collagen and its hydrolysate from southern bluefin tuna skin and their potencies as DPP-IV inhibitors

〇著者名
Erwina Safitri, Olivia H. Kuziel, Takeshi Nagai, Masataka Saito

○雑誌
Food Chemistry Advances (査読付きオープンアクセスジャーナル)
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2772753X24001709?via%3Dihub

○連絡責任者
女子栄養大学 西塔正孝教授(食品生産科学研究室)


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