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4月、新入生の皆さんをお迎えし、2024年度の授業がスタートします。

本学は、建学の精神である「食により人間の健康の維持・改善を図る」のもと、栄養学を深く広く学び、生活や社会にいかす「実践」を重視した教育を基本としています。皆さん一人ひとりの可能性を伸ばし育むために丁寧な教育を行うことは、本学の大切な使命です。

いま、社会は、時として大きな自然災害に見舞われ、時として国家や民族間の紛争を生じさせ、一方で社会的・経済的格差が顕在化し、地球規模で環境問題が深刻化するなど、様々な問題が生まれ、混迷を深めつつある状況にあります。食はこうした社会問題の影響を大きく受けるとともに、豊かで便利な食が地球環境に深刻な影響を与え始めています。人類全体で、改善のための道筋を共に考え、共に行動していくことが求められています。

このため、本学の学びでは、常に真実がどこにあるかを意識し、部分にとらわれて全体を見失うことのないよう、科学を理解し、幅広い見地から総合的に考え、主体的に行動するのに十分な知識とスキルを身に付けていきます。その中で、多様な価値観を認め合い、誠実かつ柔軟に対応できる姿勢、実際の生活場面での利用に向けて創意工夫できる力、社会のあらゆる場面で協働し実現できる力を育んでいきます。

なお、こうした大学の学びや学生生活のなかで、戸惑いや不安を感じることもあると思います。大学での授業の受け方、勉強の仕方、進路の選び方などに自信が持てない場合は、クラス担任をはじめ、本学の教職員に遠慮なく相談してみてください。

これからの社会が、AIなどの技術進歩や新たな課題の出現により予測不可能な時代であったとしても、そうした変化に対応し、社会でいきいきと働き続けることのできる人材の育成を目指して、教育環境や教育内容を工夫していきます。

皆さんが、自分らしく、心地良く成長していく姿を、楽しみにしています。