2023.12.18
学園
第10回香川芳子学術奨励賞授賞式、受賞講演会開催
2023年10月14日(土)、第10回香川芳子学術奨励賞授賞式と受賞記念講演が坂戸校舎にて開催されました。栄養科学専攻臨床検査学コース在籍全学年と受賞者の同期や同窓の方々、職場からもお祝いに駆けつけてくださいました。講演後には、松柏軒のお食事を楽しみながらの懇親会も行い、参加した学生たちも世代の垣根を超え、交流が図られたようです。
第10回受賞者は山崎葉子氏で、受賞タイトルは『-未来は拓ける-臨床検査技師歴35年の経験から学んだこと』です。栄養学部保健栄養学科を昭和61年度(1986年度)にご卒業後、社会福祉法人三井記念病院検査科に入職されました。検体検査から1990年には生理検査室勤務となり、現在まで日常の生理機能検査業務に加え、チーフとしての管理監督職や技師教育に力を注がれました。特に専門分野として聴力や平衡機能検査など耳鼻科領域の検査に精通され、1999年に言語聴覚士免許(国家資格)を、2022年に平衡機能検査士(日本めまい平衡医学会認定資格)を取得するなど、常に高みを目指し向上心を持ち続けておられます。言語聴覚士資格は、人工内耳手術の施設基準を満たす条件の一つのため、病院への貢献度が非常に高い資格です。
また、多方面においての検討や研究も積極的になされ、学会発表や論文も数多く、さらに、全国技師向けの耳鼻科領域検査のリーダー的存在としてもご活躍です。
生理検査の中で、耳鼻科領域に関わる患者様は比較的高齢で、定期的な通院で検査を受けることが多いです。たとえば、めまいを誘発する検査や聞こえの状態を正確に把握するなど、患者様との信頼関係の構築が必要であり、結果に検査技師の技量が大きく影響します。つまり検査にあたる技師個人の人間性とコミュニケーション能力が求められます。このような検査現場の前線に立ち、そして医師始め他の医療チームとの連携も円滑に組まれておられます。
ご講演で、ご専門の領域から選ばれたのは音響性聴覚障害についてでした。穏やかにお話を始められ、わかりにくい言葉を避けて難聴のリスクを訴えられ、若者の興味を一斉に掴みました。そして健康聴寿を目指して、耳を大切にするようにして欲しいと強調されたことが学生達に印象的となりました。また、職務を通してのご経験から得たご自身の道標として、後輩へのメッセージに綾先生、芳子先生のお書きになった本から大切な言葉を読み聞かせされました-未来を拓くために-会場一同が原点に立ち戻る気持ちになり、本校での学びの大切さと自分たちの可能性を考える貴重な時間となったことでしょう。
本校の検査技師課程の歴史は50年、輩出した技師数は2000名になります。栄養学を学ぶ重要性、栄養士資格をもった強みを存分に活かした女子栄養大学の伝統は今後も脈々と受け継がれていきます。
第10回受賞者は山崎葉子氏で、受賞タイトルは『-未来は拓ける-臨床検査技師歴35年の経験から学んだこと』です。栄養学部保健栄養学科を昭和61年度(1986年度)にご卒業後、社会福祉法人三井記念病院検査科に入職されました。検体検査から1990年には生理検査室勤務となり、現在まで日常の生理機能検査業務に加え、チーフとしての管理監督職や技師教育に力を注がれました。特に専門分野として聴力や平衡機能検査など耳鼻科領域の検査に精通され、1999年に言語聴覚士免許(国家資格)を、2022年に平衡機能検査士(日本めまい平衡医学会認定資格)を取得するなど、常に高みを目指し向上心を持ち続けておられます。言語聴覚士資格は、人工内耳手術の施設基準を満たす条件の一つのため、病院への貢献度が非常に高い資格です。
また、多方面においての検討や研究も積極的になされ、学会発表や論文も数多く、さらに、全国技師向けの耳鼻科領域検査のリーダー的存在としてもご活躍です。
生理検査の中で、耳鼻科領域に関わる患者様は比較的高齢で、定期的な通院で検査を受けることが多いです。たとえば、めまいを誘発する検査や聞こえの状態を正確に把握するなど、患者様との信頼関係の構築が必要であり、結果に検査技師の技量が大きく影響します。つまり検査にあたる技師個人の人間性とコミュニケーション能力が求められます。このような検査現場の前線に立ち、そして医師始め他の医療チームとの連携も円滑に組まれておられます。
ご講演で、ご専門の領域から選ばれたのは音響性聴覚障害についてでした。穏やかにお話を始められ、わかりにくい言葉を避けて難聴のリスクを訴えられ、若者の興味を一斉に掴みました。そして健康聴寿を目指して、耳を大切にするようにして欲しいと強調されたことが学生達に印象的となりました。また、職務を通してのご経験から得たご自身の道標として、後輩へのメッセージに綾先生、芳子先生のお書きになった本から大切な言葉を読み聞かせされました-未来を拓くために-会場一同が原点に立ち戻る気持ちになり、本校での学びの大切さと自分たちの可能性を考える貴重な時間となったことでしょう。
本校の検査技師課程の歴史は50年、輩出した技師数は2000名になります。栄養学を学ぶ重要性、栄養士資格をもった強みを存分に活かした女子栄養大学の伝統は今後も脈々と受け継がれていきます。