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【基礎栄養学研究室】日本人若年女性における「血清ホモシステイン濃度」の研究成果発表
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【基礎栄養学研究室】日本人若年女性における「血清ホモシステイン濃度」の研究成果発表

2023.11.22
「血清ホモシステイン濃度」が高値である場合、重大な疾患に繋がるとされています。例えば、妊娠前・妊娠初期の女性が葉酸を十分摂取しない場合、血清ホモシステイン濃度高値となり、胎児の神経管閉鎖障害のリスクが上がることが近年知られてきました。また、がんや生活習慣病、心臓・脳血管疾患などは、日本人総死亡者数の約82%に影響しているとされますが、血清ホモシステイン濃度高値はこれらの疾患のリスク増加因子の一つに挙げられています。
人々の健康に関係する「血清ホモシステイン濃度」について、日々の食事によって濃度の差があるのか、妊娠前の若年女性を対象に、本学 基礎栄養学研究室にて研究を行いました。

文中図

血清ホモシステイン濃度は、葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12摂取量が不足すると上昇することが報告されていますが、この3つのビタミン以外の食事因子との関連は不明でした。そこで、本研究では若年女性(18~25歳)227名を対象として、血清ホモシステインと他の栄養成分の摂取量との関係を検討しました。
その結果、血清ホモシステイン濃度は、水溶性食物繊維、不溶性食物繊維、総食物繊維摂取量と有意な負の関連が認められたほか、果実類ときのこ類の摂取量が多い対象者は、血清ホモシステイン濃度が低く、これらの食品から摂取される食物繊維が関与していると考えられます。

■論文情報
○タイトル
Relationship between Serum Homocysteine Concentration and Dietary Factors in Young Japanese Women
○著者名
Akiko Tajima , Yoshinori Kubo , Sayaka Horiguchi , Kumiko Shoji , Terue Kawabata
○雑誌
Nutrients (査読付きオープンアクセルジャーナル)
https://www.mdpi.com/2072-6643/15/22/4740
○連絡責任者
女子栄養大学 川端輝江 教授(基礎栄養学研究室)

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