Javascriptの設定を有効にしてください。お使いのブラウザはJavaScriptをサポートしていないか、JavaScriptの設定が無効になっています。このサイトでは、JavaScriptを使用しています。すべての機能をご利用希望の方は、JavaScriptを有効にしてください。

NEWS AND EVENTS

女子栄養大学のいま
【国際交流】第1回カフェグローバル(留学生おしゃべり会)を開催
学園

【国際交流】第1回カフェグローバル(留学生おしゃべり会)を開催

2023.06.29
▲(上写真)美容と健康のテーマに高い関心を持ち、自身も栄養士として病院に勤務した経験のあるインドネシア人留学生のムティアラさん。(大学院研究生)

国際交流課ではオンラインで気軽に留学生とお話するKNU Cafe Globalを定期的に開催しています。コロナ禍で海外に行けない今、学内の中でオンラインで英語でおしゃべりしたい!そんな学生の声を受け、2021年よりスタートした新しい取り組みです。

6月24(土)に実施したカフェグローバルのテーマは「美と健康について」。今回、体調不良の学生の当日キャンセルが相次ぎ、少人数での実施となりましたが、とても興味深いディスカッションとなりましたので、その一部をご紹介します。

■インドネシアのダイエット法
インドネシアでは、「美しい女性」の代名詞として、日本人と韓国人の女性イメージが定着しているそうなのですが、ムティアラさんは来日後、特に女子栄養大学の女子学生を見て、日本の女性が美と健康をどのように保っているのかにより一層強い関心を持ったそうです。そこで今回、実際に日本人学生に実際にやっている美容法や生活習慣について教えてもらうことにしました。

インドネシアのダイエットとして有名なものは4つ程あるそうです。1つめは7日間決まったものだけを接種する方法、2つ目は昼12時から夜8時のみに食事を接種し、それ以外には食べない方法、3つ目は炭水化物を抜く方法、そして4つ目がケトジェニックダイエット(エネルギー摂取を脂質(ケトン体)を原料にした代謝サイクルに変えるダイエット法)だそうです。

ダイエット法
▲インドネシア女性に人気のダイエット法4選

一方、日本人学生の返答として興味深かったのは、「食べることを諦めない」ということでした。栄大の学生は「食に関心がある、食べることが好き」な学生が多いので、多くの学生は「きちんと食べて、そのぶんきちんと運動してバランスを取る」ということを心がけている学生が自身の周りにも多いとのこと。また、夕飯を食べる時間もインドネシアと日本では大きく違うことが分かりました。参加した日本人学生やその友達の夕飯の時間は大よそ7時(PM)ですが、インドネシアでは夜9時頃夕食を摂ることが多いそうです。ムティアラさんの来日後の日常生活でも、夕食は研究室での作業を5時に終え、その後図書館で夜9時まで勉強した「その後」だそうで、これは絶対に見直したいと強い関心を見せていました。

■栄養学をベースにした美のオルタナティブ
ディスカッションの中で印象に残ったのは、「栄大の学生は栄養学を学んでいるため、今自分の目の前にある食べ物が大よそ、どの程度の摂取カロリーになるか分かっている。そのため、ある程度考えながら食べ、それでも食べ過ぎてしまった場合には運動して消費するようにしている。」ということでした。ムティアラさん自身も細い体に憧れはあるものの、

「本当に重要なのは体重よりも、見た目の健康美。体が細く、体重がいくら軽くても、体脂肪率がすごく高い人もいる。栄養学を学び、自分の身体にとって何が良いかしっかり分かった上できちんと食べ、運動して引き締まった健康美を目指すことが、栄養学を身に着けている女性が目指すべき‘健康美’だと自分は思う。そして、それは日本で流行っているシンデレラダイエットなどとは対極にある栄大生が究めることができる美のオルタナティブ(代替案)なのでは?」 と日本人学生と美のオルタナティブについて熱く語ってくれました。

ムティアラさん④

■女性のキャリアと栄養士という仕事
最後に話題は女性の美と健康から栄養士という女性のキャリアに。
栄養学という日常で実践可能な学問を4年間学び、管理栄養士や栄養士になることを目指して栄大に入学してくる日本人学生が多くいるその一方で、実際に管理栄養士や栄養士として就職した後、特に結婚を機に仕事を辞めてしまう先輩が多く、その先輩像を見ると、将来のキャリアビジョンに不安を抱えてしまう日本人学生は実は少なくないそうです。自身も栄養士として病院に勤務した経験のあるムティアラさんはこれに対し、

「確かに病院の栄養士としての仕事は単調で、「病院」という枠の中でしか活躍できないので、地味で面白味はない。自分自身にも迷うところがあり、それで留学という道を選んだ。管理栄養士や栄養士の資格を持つ人がキャリアを諦めてしまうのは、栄養学が社会に必要とされていないからではないと自分は思う。美と健康という女性にとっての永遠のテーマと栄養学は切っても切り離せず、その社会ニーズは非常に大きい。社会ニーズは非常に大きいのだから、管理栄養士や栄養士がもっと社会認知度を上げられるよう、管理栄養士・栄養士という職業も例えばスポーツ栄養士や、ファッションモデル栄養士、女性が妊活するため妊活専門養アドバイザーなど、社会のニーズの多様化に合わせ、より特化した専門を作っていく必要があるのだと思う。インドネシアも含めて、栄養士はより特化した専門性を高める方向に転化していくべきではないか」と語ってくれました。


女子栄養大学の国際交流課では年間留学生を交えた様々な活動を行っています。詳細はこちら をご確認ください。
最新の国際交流ニュースはこちら をご確認ください。



新着記事 NEW!