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女子栄養大学のいま
[学園フォーカス]女子栄養大学出版部の本、ナンバーワンを選んでみました!
学園

[学園フォーカス]女子栄養大学出版部の本、ナンバーワンを選んでみました!

2022.06.20
女子栄養大学 出版部 
部長 関 純子(せき じゅんこ) 
[学園フォーカス03 JUNE 2022] 

私ども出版部は、東京のJR山手線のほぼ北に位置する駒込駅から徒歩5分、本学の駒込キャンパスから、1本通りを隔てた5号館というビルの中にあります。駒込キャンパスに通学する学生さんたちも、ここに出版部があることを知らないかたも多いかもしれません。
学生さんたちと接する機会は少ないのですが、私どもで出版している本を教科書として日々手にされているのではないでしょうか。

女子栄養大学出版部は、香川栄養学園の事業部の1つです。小さな出版部ですが、出版物は全国の書店・ネット書店に配本されており、このホームページを訪れたかたも、私どもの本や雑誌をどこかでお手に取っていただいたことがあるかもしれません。

今回、いろんな視点で女子栄養大学出版部のナンバーワンを選んでみました。
そうすることで、出版部では、どんなものを出版しているのか、どんな成り立ちや特徴があるのかを皆さんにお伝えできるのではないかと思います。


■伝統ナンバー1
発刊から88年という長い年月を誇る月刊誌『栄養と料理』

2207月号
女子栄養大学出版部という名前を知らなくても、本誌の名前をどこかで目にしたことのあるかたもいらっしゃるでしょうか。本誌は1935(昭和10)年、本学の前身である「家庭食養研究会」の講義録などを本学の創設者である香川綾が中心となってまとめ、発行したことに始まります。世のなかの人々に広く栄養学の意義を広めたいという香川綾の一途な思いが、雑誌の発刊につながり、大学創設へと向かっていきました。本学の成り立ちとともに歩んできた月刊誌です。
今も毎月、最新栄養学の成果を生かした食事づくりをテーマに号を重ねています。健康情報がちまたにあふれる今、信頼できる情報をお届けしたいと日々奮闘しています。
出版部のコンテンツを生みだす源泉でもあります。


■売上ナンバー1
看板商品は、なんといっても『食品成分表』

1022_八訂食品成分表2022
栄養士さんをはじめ、栄養に関心のあるかたにはなじみ深い書籍ですが、本好きのかたの中でも本書をご存じないかたも多いかもしれません。じつは隠れたベストセラーでありロングセラーです。
本書は、本学が1938(昭和13)年から独自に発行していた『食品分析表』の流れをくむものです。その後、1950(昭和25)年に国から「日本食品標準成分表」が公表されて以来、本表に栄養と健康情報などを盛り込んで、一般のかたが手に取りやすい形を追求して、今に至っています。長年、学生さんや栄養士さんから「赤い成分表」として親しまれています。
「食品成分表」は世の中に流通している食品の栄養成分値(栄養価)を網羅したものですが、年々食品分析が進み、食品数や栄養成分項目も増えていき、現在は、厚みが2センチ以上もあるボリュームのある本となっています。持ち運び、使い勝手を考えて2008年版から2分冊となりました。
今、書店に流通している2022年版は、栄養計算ソフト「栄養proクラウド」付録版、「電子版食品成分表」、「電子版女子栄養大学学食メニュー集」といった3大特別付録までついて、1600円(税別)というかなりお買い得な1冊です。出版部の看板商品ですが、毎年くふうを凝らし進化しつづけています。

本書の関連書籍として、一般のかたが手に取りやすい『はじめての食品成分表』、食事療法を必要とされる腎臓病のかたに向けた『腎臓病の食品成分表』があります。 また、食品の栄養素を食品写真とともに紹介した書籍も数多く出版しています。
たとえば、80キロカロリー単位で食品の重量と栄養価を写真で示した『食品80キロカロリーガイドブック』、食品の塩分やエネルギーなどがひと目でわかる『塩分早わかり』『エネルギー早わかり』などの「早わかりシリーズ」、食事ごとの栄養価がわかる『毎日の食事のカロリーガイド』などの「カロリーガイドシリーズ」は、改訂を重ねるロングセラーです。
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■病気に寄り添うナンバー1
『胆石・胆のう炎・膵炎の安心ごはん』

1874_胆石・胆のう炎・膵炎の安心ごはん
「食事療法はじめの一歩シリーズ」全20巻のうち、昨年最も売れた本です。これまで発見が遅れて治療ができないケースの多かった胆のう、すい臓ですが、がんの早期発見ができるようになるなど、食事療法を必要とされるかたが増えてきたのかもしれません。ここ1,2年で目立って売れ行きが伸びた1冊です。
同シリーズでは、糖尿病、腎臓病や高血圧などの生活習慣病はもちろんのこと、クローン病・潰瘍性大腸炎、がん、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、痔など食事管理が重要な病気に幅広く寄り添って刊行を続けています。


■栄養士さんにお役立ち度ナンバー1
『調理のためのベーシックデータ』

0325_調理のためのベーシックデータ-第6版
栄養士さんに必須の本として「食品成分表」はもちろんですが、お役立ち度として引けを取らないのが本書です。
栄養価計算をするときに必要不可欠なデータ、たとえば揚げ物の吸油量、下処理や調理後に実際に口に入る塩分量、調理後の食材の栄養素やエネルギーの変化、乾物の戻し率など、驚くほどさまざまな調理のためのデータが網羅されています。
この本は女子栄養大学の調理学研究の賜物です。
本書をもう少し初心者向けに読みやすくしたものに、『調理の基本 まるわかり便利帳』があります。
0523_調理の基本-まるわかり便利帳


■女子栄養大学の総力で実現したナンバー1
『管理栄養士国家試験受験必修キーワード集』

2450_キーワード集-第10版
本学の管理栄養士国家試験対策の要として、2002年に発刊以来、改訂を重ね、現在第10版です。受験勉強のさいにわからない用語を知る事典であり、管理栄養士が知っておくべき用語事典でもあります。
本学で教鞭をとる、ほぼすべての先生がたが本書の執筆に関わっています。本学では、管理栄養士国家試験の出題科目のすべてのジャンルをきちんとカバーできる専門の先生がたがそろっていますので、約3500項目に及ぶキーワード解説も分担執筆できるのです。本学の知の結集で実現した1冊といえるでしょう。
現在、管理栄養士国家試験対策シリーズとして本書の他、6冊刊行しています。


■最後にもう1冊
女子栄養大学出版部のナンバーワンはここまでとして、最後にもう1冊お薦めの本をご紹介しましょう。
『香川綾の歩んだ道――現代に活きる実践栄養学』
5353_7香川綾の歩んだ道
本学の創設者・香川綾の自伝と、後継者、香川芳子がその遺志を継いだ思いを加筆した1冊。日本の栄養学の発展と普及に尽くした香川綾の高い志を知ることができます。
また、出版部の出発点となった『栄養と料理』創刊当時の様子や戦後本誌を復刊させた当時の苦労など、創設者が本誌に込めた強い思い、出版への期待も描かれています。
香川綾の波乱に満ちた生涯は、まさにNHKの朝ドラの主人公、そのものです。

▶女子栄養大学出版部HPはこちらから
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