【重要】香友会長から学生・生徒の皆様へのメッセージ

本日は、皆様の先輩という立場から、同窓会（女子栄養大学香友会）が、学生会員のための「支援申し出」に至った「心情」について皆様にお伝えして、励ましの言葉を届けさせていただきたいと思います。

突然起こってきた世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス感染拡大の影響により、私たちの環境も一変してしまいました。生活の急変は、今後の学生生活にも大きく影響し、修学困難な学生が急増し、退学せざるえないことなども報じられています。皆様の生活はいかがでしょうか。

特に、希望に胸を膨らませて入学の日を夢見ておられたであろう新入生の皆様は、入学式もなく一度も学校へ通うこともなく、自宅待機をされています。皆様やご家族の方の胸中はいかばかりかとお察し申し上げます。
在学・在校生の皆様も将来のことなど先の見えない状況が続き、不安と困惑の日々を過ごしておられることでしょう。
将来のある学生・生徒の皆様に余儀なく襲ってくる不測の事態を思うと、本当に胸がいたみます。

しかし、この事態はやがて収束・終息するでしょう（どのような方向に行くにしろ）。
この機会に新しい生活の仕方や価値観が生まれ、ものの見方、考え方が変わることになるかもしれません。
今、まさに教育・学習の方法として、対面式ではなくオンライン授業形式を取り入れざるを得ない事態にもなっています。そして実験・実習など対面授業の重要さも見直され、皆様が学ぶ学習環境は変換期を迎えて形を変えながらも素晴らしいものとなるかもしれません。
この度の感染症は、まさに「他者及び自身」への命の尊さを考える機会にもなりました。この事態が終わった後のために、しなやかに、そして力強くエネルギーを蓄えておいてください。

そのために、先輩があなたたちを励ましたいと思います。

香川栄養学園同窓会　女子栄養大学香友会は、昭和16年から発足しその歴史は約80年にも及び会員は正会員51,000人、学生会員2,700人を超える同窓会です。皆様は学校法人香川栄養学園にご入学以来、同窓会学生会員となられました。
この度の多くの学生会員たちが困窮しているという緊急事態に対して、現香友会役員に「支援の手を差し伸べたい」という働きかけをいたしましたところ、「後輩のことを案じて、できるだけのことをしてほしい」との賛同を得ました。
香友会は学園創立以来長い歴史の中で、先輩たちがその時代・時代に、力を尽くして「基金」として蓄えていた預貯金があります。その中から皆様お一人お一人に2万円を支援いたします。
先輩たちの「芳志」を受けて、今は苦しくともぜひ希望の灯を持ち続けてください。そして、創立者の願われた「健康な社会」に貢献するべく「働き手」となってください。
そのための応援です。今後の勉学の一助とすることによって、大きく成長して次の世代を支えてくださいますように心より願っております。

最後に、今後もこの状況はしばらく続くと思いますが、一日も早い新型コロナウイルス感染拡大の収束を願い、皆様の学習環境がより良いものとなりますようお祈りいたしております。

---

●香友会HP