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第4回 香川芳子学術奨励賞授賞式、受賞講演会

10月29日(土)に坂戸校舎12501教室において、第4回香川芳子学術奨励賞の授賞式と受賞講演会が、卒業生と在校生、教職員を合わせて約200名の出席者の下で開催されました。

学内外から推薦された応募者の中から学術奨励賞選考委員会で候補者を選出し、検査技師課程委員会で承認された後、常任理事会で報告されました。第4回受賞者は柳堀朗子氏で、受賞タイトルは「健康の保持増進、一次予防に関する研究と公衆衛生行政への寄与」です。

柳堀氏は1987年に保健栄養学科、検査技師過程を卒業し、東京大学大学院に進学されて博士の学位を取得されました。その後、東京大学医学部助手、愛知県立看護大学専任講師、助教授を歴任され、2004年に千葉県衛生研究所の特別研究員、千葉県健康福祉部主幹を経て、現在は、ちば県民保健予防財団調査研究部の部長・主席研究員として活躍されています。この間、一貫して健康福祉政策の実現に取り組まれ、県民の健康づくりに貢献されてきました。名古屋におられたときには佐々木敏先生と一緒に自記式食事歴法質問票の考案に取り組み、その開発に大きく関与されています。

授賞式では、記念の表彰楯と賞金が授与された後、香川芳子学園長から臨床検査技師コースを本学に導入した経緯についてのお話がありました。講演では、公衆衛生・疫学分野の研究者として、保健・医療分野の発展・向上に尽くされて来た様子を拝聴できましたが、さらにこれまでの調査研究生活を通してお世話になった宮坂忠夫先生を始めとする多くの著名な先生方のお名前をお聞きし、柳堀さんの健康教育への篤い想いと実践力から生まれた幅広い交流を窺い知ることができました。大学、市民、行政のそれぞれの立場からの経験談を通して、最後に述べられた3つの大切なこと(真摯に学ぶこと、誠実に取り組むこと、感謝する気持ちを持つこと)は学生にとって薫陶を授けられる良い機会になったと思います。


左:柳堀朗子氏 右:香川芳子学長

左:柳堀朗子氏 右:香川芳子学長