- 大学院の紹介
研究科長メッセージ
2026年4月、女子栄養大学は日本栄養大学に名称変更しました。
人にとって普遍かつ根源的な栄養学を追求する
研究科長・教授
田中 茂穂
TANAKA, Shigeho
あらゆる人にとって、“栄養”は生きていく上での基本
食物を摂取して体内に摂り込み、エネルギーとして利用したり、体の中の組織・臓器を破壊・合成・蓄積を繰り返したりすることを、“栄養”と呼びます。どんな人でも、こうした営みを常に行っています。したがって、栄養について理解を深めることは、生きている限り根源的なことになります。
わかっているようでわかっていない“栄養”
しかし、人の栄養や健康について考えてみると、わからないことがたくさんあります。今でも「日本人の食事摂取基準」(厚生労働省)が5年毎に改定され、数多くの論文の結果に基づいて新しい内容が追加されていますが、それは、「何をどのくらい食べたらよいか?」という基本的なことさえまだまだわかっていないことを示しています。エネルギーや栄養素の摂取量は未だ正確に把握できませんし、どのような食事や生活習慣が健康につながりやすいかはわかっていても、それを実行できないままで終わっている人が多いという現実があります。また、世の中には食や健康に関する知識が溢れていますが、必ずしも正しいとは言えない情報がたくさんあり、異なる専門家から異なる意見が出ることもしばしばです。さらに、性別や年齢、健康状態、目的(例:健康長寿、競技成績…)を考慮した栄養指導や行動変容の手法、生活環境づくりを探求していくことも、今後さらに重要となっていくでしょう。
“栄養学”は最も実用的な学問
栄養学・保健学に関するこれらの疑問を解決してより多くの人に還元するには、科学的な手法に基づいた“知”を形成していくことが重要です。それらを追求していく能力を身につける場こそが、栄養学の大学院です。特に、食や健康に関する仕事に就いて真摯に取り組んでいると、そうした疑問を解決したいという意識がより強くなります。そのため、栄養学・保健学の大学院は、大学から進学する方だけでなく、社会人を経験してから進学する方もたくさんいます。問題発見力や論理的な思考・方法に基づく問題解決法を身につけることは、研究職に就かなくても重要なことです。
栄養学・保健学に真摯に向き合い、“研究力”を磨く数年間を送ってみませんか?
栄養学で社会に貢献するために必要な力を磨く