教育・研究による取り組み

給食を通じて子どもの健康と豊かな食経験を支援

給食を通じて子どもの健康と豊かな食経験を支援

2024.05.13

給食を通じて子どもの健康と豊かな食経験を支援

日本の子どもの貧困率は1980年代から増えてきており、OECD諸国の中でも最悪の水準と言われています。世帯の経済状態は子どもの食生活にどのように影響しているか、小学生や保育園児を対象に食事調査を実施しました。その結果、世帯の経済状態は、子どもたちの栄養素及び食品の摂取状況に影響していることが明らかになりました。学校給食や保育所給食は、子どもたちの食事摂取状況の格差を軽減するだけでなく、全ての子どもたちのエネルギーおよび栄養素摂取量や、多様な食品の摂取にプラスに影響していることもわかりました。子どもに限らず、人々が健康な食事を体験、学ぶ機会として、日本の給食制度を維持・発展させていくことは大切です。

[給食・栄養管理研究室 石田裕美教授]