JOURNAL KAGAWA ヨクシル
「食文化x栄養」で、新しい価値を

食文化栄養学科

「食文化x栄養」で、新しい価値を

 食文化栄養学科は、食の文化的な価値を理解しながら、未来の社会に向けて新しい食の価値創造について学ぶ学科です。
 調理技術の習得と栄養学を軸とし、マーケティングや商品の企画開発などの食ビジネスにつながる知識と、美味しさや楽しさなどを表現する食デザイン的なスキルで、食と文化の可能性を拡げる力を養います。

「食文化栄養学」って何を学ぶ学科?

 食文化栄養学科では、栄養学をベースに、食文化、食のビジネス、食の表現などに関わることの全てを学びます。商品開発や商品企画などのつながるマーケティングの授業が充実していますし、食品の開発から流通などのビジネスに関する知識、テーブルコーディネーターやフードコーディネーター、料理研究家などにつながる食の表現のスキルのほか、調理技術を学ぶカリキュラムもあります。

 学生の傾向としては、純粋に食べることや食に関することと、作ったり表現したりと手を動かすことが好きな人が多いと思います。学園内留学制度を利用して3年次に香川調理製菓専門学校で1年間学ぶ人もいます。学生に人気の商品開発やマーケティングの仕事も、企業規模のものづくりなので、やっぱり何かを作ったり表現することが根本にあるのだと思います。

卒業研究は自分で考えて自由に表現する!

 卒業研究では学生は様々な工夫を凝らして発表します。過去には音楽を作って発表した人もいて、本当に人それぞれです。「作る」ということは、「考える」ということです。あまり考えすぎに、まずアウトプットして、フィードバックをもらって直していけばいいので、まずは手を動かすことをして欲しいと思っています。

 資格を目的にしていない分、自分の好きなことや興味のあることを突き詰めていけるのもこの学科の特徴です。

 学内でカフェ運営をするようなゼミもあるのですが、最近は学外でポップアップをやる学生が増えてきて、例えば、学園内留学を終えた学生が、身につけた技術でケーキの「オペラ」だけのポップアップをやっていました。こんなふうに、商品を作ってInstagramやSNSで発信して、企画、製造、販売と宣伝活動もしています。1日でも2日でもいいから、学外でお客さんにちゃんと食べてもらう体験をすることは、学生にとって大変有益だと思います。

卒業後のイメージ

 卒業後は、食品メーカーや流通など食関連企業に就職するのが一般的ですが、なかには料理家になる人や、フードコーディネーター、テーブルコーディネーターなどの形でビジネスにする人もいます。

 入学した時は、卒業後のイメージとして商品開発を志望する学生が多いのですが、4年間学んでいくうちに他の職業を知って、違う方を選ぶ人もたくさんいて、接客が好きでサービス業へ行く人、流通に興味があって食品企業へ行く人、外食産業へ行く人、BtoB企業を目指す人もいます。卒業後の就職先は様々です。

食の未来と自分の中の可能性を広げる4年間

 大学の中の4年間は、とても貴重な時間です。食文化栄養学科は栄養士の資格を取らない分、学べることや将来の可能性は無限にあると思います。入学した時と違う方向に行ってもいいし、卒業後にまた違う道を選ぶことになってもそれもいいと思います。

 まずは食に対して好奇心旺盛でフットワークが軽いのが理想です。学びのプロセスから新しいことを発見したり、自分の中の意外な面がわかるので、面白いものを見つけたら迷わず手を出して掘り下げていって欲しいです。


 世の中はどんどん変わります。今はAIも積極的に取り入れるように学生にも言っていますが、新しいものに抵抗感を持たず、新しいツールやプラットフォームを使いこなしていろいろなことにチャレンジしていきましょう。

お話しを聞いた先生