- お知らせ
~新入生の皆さまへ~
香川栄養学園の「レシピのはじまり」を理解して自身の調理カード作成に取り組みましょう。
香川綾先生、上田フサ先生が取り組んでいたことが栄養大学の今の調理に活かされており、レシピのフローチャートの意味、調味パーセントの重要性がよくわかります。
【調理学(大学)研究室より】
●「レシピのはじまり―料理カード」はこちらからご覧ください。
本学園の創立者 香川昇三・綾 と学園の歩みを展示しています。是非ご見学ください。
アクセス・ご利用案内
開室日時 | 月~金曜日 9時10分~17時 ※時間変更をする場合があります。 |
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閉室 | 土曜・日曜・祝日・年末年始 ※その他臨時閉室する場合があります。 |
入室料 | 無料 |
交通案内 | 東武東上線「池袋」駅より急行で42分 「若葉」駅東口下車徒歩3分 |
所在地 | 〒350-0288 埼玉県坂戸市千代田3-9-21 女子栄養大学坂戸キャンパス 4号館(図書館棟)2階 |
一般のお客様
学外の方もご見学いただけます。ぜひお越しください。
なお、団体でお越しのお客様(5名様以上)または、説明をご希望のお客様は、事前予約をお願いしております。
ご見学希望の2週間前までに下記の項目についてメールでご連絡をお願いいたします。
ご記載内容
①お名前(団体名)、②電話番号、③見学希望日時、④人数
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室長よりご挨拶
この記念展示室は、栄養学研究の発展とその実践・普及に一生を捧げた学園創立者、香川昇三・綾の生涯とその事業を紹介するため、平成13(2001)年に開設いたしました。
昭和8(1933)年、東京帝国大学医学部でビタミンや脚気の研究をしていた昇三・綾は、栄養学普及のために、「家庭食養研究会」を創設しました。入会希望者が増え「女子栄養学園」と改称し、全国から入学者を迎えましたが、戦火で校舎を焼失、続いて学園主 昇三の死、戦後の復興と多くの困難がありました。栄養教育人材の育成、女子教育と女性の自立を目指して「食と健康」の総合学園を建て上げるまでの歩みを紹介しております。
多くの人々が生活習慣病で悩む今日、栄養学の重要性は予防医学の観点から益々大きくなっております。食育基本法が制定され、国を挙げての取り組みとなりましたことにより、皆様の健康の増進と豊かな食生活のお役に立つことができましたら幸いに存じます。
企画展示のご案内
2024年度 第24回企画展示
香川栄養学園創立90周年企画第2弾~女子栄養大学大学院の現在と今後の姿~
香川明夫 室長より
令和6年度(2024)企画展示は昨年度迎えた学園90周年お祝いパネルの第2弾です。
本学大学院は昭和44(1969)年の栄養学研究科栄養学専攻修士課程の設置から始まります。次いで栄養学専攻博士後期課程、保健学専攻修士課程、保健学専攻博士後期課程を設置しました。当時香川綾は、この開設を心から喜んでいました。
大学院開設から55年、多くの研究者・教育者・実践者を輩出し、栄養学や保健学の普及啓発活動が行われました。
現在は「学問の高度化」「グローバル化」に対応し、展開しています。国内外の学会に参加し、アジアからの留学生も受け入れ、成果を発信しています。
昨年度の栄養学部・短期大学部・専門学校に続き、今回のポスターつくりの中心は大学院生です。大学院で学ぶ直接の声と姿をご覧いただければと思います。
過去の展示はこちらをご覧ください
香川昇三・綾の足跡
香川昇三
1895年香川県に生まれ、東京帝国大学(現東京大学)医学部卒業後は同大第一内科学教室で内科学および栄養学の研究に従事するとともに、同大附属医院に勤務していました。また同大医学部講師として内科学食餌療法学の授業にあたり、治療食餌を入院患者に供給するために同医院に設立された特別調理所の監督と患者食の研究を行っていました。第二次世界大戦中に疎開先で急逝しましたが、最期まで学問の人であり、誠意の人であった創立者香川昇三の「栄養学を象牙の塔に閉じ込めず、すべての人の健康増進に役立てるために、研究と実践を重んずる」という精神は、現在も学園に引き継がれています。
昭和初期という時代の中で、医学者としての昇三がいかに生きたのか、当時の様子を伝える資料として、昇三の論文、随筆、俳句などが載った同級会誌「香橙」の中にたどります。
香川綾
1899年和歌山県に生まれ、東京女子医学専門学校(現東京女子医科大学)卒業後に入局した東京帝国大学医学部島薗順次郎教授の第一内科学教室で、のちに夫となる香川昇三と出会いました。昇三とともに、当時日本に蔓延していたビタミンB1欠乏が主因で発症する脚気治療の研究に取り組むなかで、栄養と健康との関係性を目の当たりにし「命の源は栄養にある。正しい栄養知識を広め病気を予防することが自分の使命だ。」と考えるようになります。
すべての人が健康で幸せであるように、その願いをもとに栄養学を身近な食生活として多くの人に普及させるために尽力しました。レシピを表記した「料理カード」、統一した分量普及のための「計量カップ・スプーン」、バランスのよい健康食のガイドラインを示した「四群点数法」。今では当たり前になっているこうしたツールの普及がいかに大きな功績であったのかを、それらの変遷とともに振り返ります。