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女子栄養大学大学院の学びを世界へ
留学生メッセージ

世界トップクラスの健康水準を誇る日本。
栄養・食生活改善の方法論をしっかり学び、自国の健康課題解決に役立てたい。
女子栄養大学大学院の学びを世界へ
留学生メッセージ
大学院での学びを
母国の健康問題の解決に役立たせたい
Teh Wan Lin
テ ワン リン
保健学専攻
修士課程 2023年修了
指導教員:緒方 裕光教授
出身国:マレーシア
私はかねてより、教育水準の高い日本の大学院で学びたいと思っていました。マレーシアでは化学を学んでいましたが、健康と栄養についても知識を深めたいと考え、味の素奨学金制度を利用した留学を決意しました。研究室では、マレーシアの高齢者における心血管疾患のリスク因子をテーマに取り組んでいます。疫学・生物統計学の研究室なので、先生方に生物統計の方法を教わりながらリスク因子の傾向の変化等を調べています。現在のマレーシアでは高齢者の心血管疾患が課題となっているにも関わらず、このテーマに関する研究はあまりないため将来は私の研究成果を母国の公衆衛生の強化に役立たせたいです。女子栄養大学で勉強している間、とても礼儀正しく、真剣に勉強に取り組んでいるのでとても良い刺激になっています。
母国の豊かな海洋資源を食品科学の視点から活用し
健康や環境面での課題解決に貢献したい
Erwina Safitri
エルウェナ サフィトリ
栄養学専攻
修士課程2年
指導教員:西塔 正孝教授
出身国 インドネシア
インドネシアのガジャ・マダ大学で食品科学を学び、食品会社に就職。その後、食品科学の視点でもっと母国の健康と環境に貢献できるようになりたいと考え、留学しました。インドネシアは糖尿病の罹患率が非常に高く、世界的に見てもトップ5に入るほど。また、魚などの海洋資源が豊富であるものの、食品加工の技術が広まっておらず、大量に廃棄されてしまうといった環境面での課題も抱えています。そこで私は、糖尿病予防に役立つとされている魚のコラーゲンおよびそれを活用した機能性食品に着目。現在はコラーゲンの抽出方法に関する実験に取り組んでいます。修了後は学びを活かし、母国で人の健康と環境の両方に役立つ機能性食品を開発するのが目標です。研究室のメンバーは勉強熱心で、お互いに言語を学び合うことも。イスラム教のお祈りの時間や場所への配慮、言葉のサポートなど親切に接してくれるので、生活の面でも良い環境が整っていると感じます。
母国での学びを
さらに深めるために留学を決意
Muhammad Umair
ムハンマド ウマイル
栄養学専攻
修士課程1年
指導教員:上西 一弘教授
出身国 マレーシア
マレーシアの大学では「機能性食品」について研究をし、卒業後は大学で3年間ほど働いていました。さらに知識を深めたいという思いがあったので、奨学金に応募して留学を決意しました。将来、研究結果や新しい技術を活用した会社を立ち上げることも視野に入れています。私が所属する上西先生の栄養生理学研究室は、さまざまな年齢層へのカルシウムとビタミンDの代謝に焦点をあてた研究をしています。この研究室の一員であることを嬉しく思いますし、私のテーマである「機能性食品」の研究で貢献したいと思っています。上西先生は、出張先のお土産を買ってきてくださいます。そのお土産にまつわる背景について、研究室のメンバーが説明してくれることも楽しく、日本語や日本文化の勉強にもなっています。