学びの宝庫

栄養学を生活にいかす

  1. 学びの宝庫

栄養学を生活にいかす

香川栄養学園の理念

建学の精神

食により人間の健康の維持・改善を図る

教育の理念

本学園の教育は、
自分のこととともに他人のことも考えられる人
個人の幸福とともに社会の福祉を思う人
現在のこととともに未来のことも深く考慮する人
を育てるためにあります。

栄養学は、生活にいかすことで、私たちの生命や健康を支えます。
既知の事実から未知の世界へと科学は常に進歩しますから、生涯にわたってその専門の分野について学び続け、実践し続ける基本的姿勢を身に付けねばなりません。それにはたゆまぬ開発への努力と自然に対する謙虚さ、そして率直で鋭い観察眼が必要です。また、創造力を持ち、実現力に富み、人間関係を円満にすすめていく人格が伴わねばなりません。それには視野を広げることのおもしろさ、しなやかな対応の心地良さを体得していくことも必要です。
本学園は、一人ひとりの能力を最高に引き出す女子教育、人間教育を目指しています。
 

学校法人香川栄養学園 理事長 香川明夫

“これから栄養学の時代がかならずくる”との思いで栄養改善と学園づくりに取り組んだ

創立者香川綾の生涯

本学園の創立者香川綾は、医師であり、病気のない社会をつくることを自分たちの目指す栄養学の目的とし、その生涯をかけて栄養学に取り組みました。
“これから栄養学の時代がかならずくる”という思いで歩み続けた綾の98年の生涯は、人生の最後まで栄養学の実践にこだわり、毎日毎日をみんなの健康のために努力し、自らの健康に感謝して働き続けた、地道ながら見事な生涯でした。

綾の生涯は、脚気が蔓延する時代、医師として胚芽米の研究とその普及に力を注ぎ、仕事と育児を両立させ、1日1日を大切に歩み続けた「綾自身の実践と学びの歩み」であり、みんなの健康のために、誰がつくってもおいしい味に仕上がるよう考案した計量カップやスプーン、誰もが実践できる食事法として試行錯誤を続けた四群点数法の開発など「栄養改善の歩み」でもありました。

  • 綾は、計量化による味付けを食生活に根づかせたいと考え、計量カップと計量スプーンの開発に取り組みました。計量カップや計量スプーンを使えば、初めての料理でも、材料が少量でも大量でも、失敗せず、おいしい味になります。また、何度作っても、誰が作ってもおいしい味に仕上げることができます。
  • 綾が栄養学の魅力に魅せられたのは、脚気に苦しむ人たちが胚芽米を取り入れた給食で回復していく姿を通して、その効果に驚きと感激を覚えたから。胚芽精米は、現在もなお、日本人にとって、毎日の食事で健康を支える、魅力あふれる主食です。主食を胚芽精米にすれば、ビタミンB1や食物繊維など、不足しがちな栄養素がとれ、栄養バランスが整いやすくなります。
  • 綾は、栄養学を一生の仕事にするなかで、栄養学は、学問の進歩とともに、その時代の食生活や環境にあわせて、実行されやすい形にするのが大切であり、生活の中でいかされてこそ、私たちの生命を支えると考えていました。そこで、健康のために実践しやすい「食事法」を編み出し、広く多くの人たちに利用してもらえるよう、提案し続けました。自らも食事日記をつけて実践し、1968年に「香川式食事法」として発表したものが、 その後の検証を経て、1973年に、現在の「四群点数法」になりました。

本学の創立者の香川綾は、“誰もが”健康にと願い、そのために“誰もが”日常の生活で実践しやすいように、料理の味付けを計量化するための計量カップやスプーン、食事バランスが手軽に整う食品の組合せの目安「四群点数法」など、科学的で合理的なアプローチ法を開発し、検証し続けてきました。こうした“誰もが”という思いは、現在、社会的関心が高まっている「持続可能な開発目標(SDGs)」において“誰ひとり取り残さない”社会を目指している姿とも重なっています。
本学では、日々の教育研究、社会連携活動、さらに卒業生の社会での活躍を通して、科学の進歩とともに、現実に起きている課題や将来へとつながる潜在的課題への洞察のもと、広い視野と柔軟な思考で、本学が究める栄養学の捉え方や考え方、それに基づく実践の姿を社会に開放することで、もっと多くの方々と関わり合い、もっと深く社会について学び合い、本学の特色である実践栄養学を深化させていきたいと考えています。
時代がどう変化しようと、本学は、人類が自然や環境と共生し、平和を維持する社会に貢献するための栄養学とその実践を追求し続けていきます。そのために必要な教育研究を行う環境を整え、健康や幸福を求める人々にとっての栄養学の学びの場を充実させ、栄養学を社会にいかすことのできる人材を育成していきます。