「食は生命なり」 本学創立者 香川綾が遺した言葉です。綾は「すべての人々の健康な生活」を願い、その生涯を通して栄養学の教育と研究に取り組み続けました。 そして、今まさに、「食」が人の「生命」と「健康」の支えであることに気付かされ、そのあり方の見直しが求められています。 私たちは、こうした綾の言葉と願いを大切に、一層の教育・研究に励み、人材の育成や社会貢献に注力し、次の時代に向かって着実に歩みを進めていきたいと考えております。1990(平成2)年には学園内に「綾栄会(りょうえいかい)」と名付けた組織を設け、募金事業にご賛同くださる方々からのご寄付を随時受け付け、教育・研究の充実に向け活用させていただく体制を整え、その運営にあたっております。 本学園は、創立当時より「食により人間の健康の維持・改善を図る」人材を育てるという建学の精神のもと、88年の歴史を重ねてまいりました。毎年新たな知識と実践力をつけた学生・生徒が社会に巣立ち、それぞれの立場で活躍しています。 新型コロナウイルス感染症の拡大により、日常生活が一変する経験をした今だからこそ、一人ひとりが豊かな人生を幸せに過ごすことのできる社会づくりのために、創立90周年、100周年、さらにその先を目指し、教職員一丸となり、学園が成熟できるように尽力してまいりたいと日々志を新たにしております。 引き続きのご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

2022年3月 学校法人香川栄養学園 理事長 綾栄会会長 香川 明夫