令和2年度 食文化栄養学実習

山下史郎ゼミ■フードマーケティング研究室


お菓子の処方箋
カラダに嬉しいお菓子の提案


 立った時クラッとしたり、手先が冷たくなったなど経験はありますか?
 このような症状が出た時どのような対応をしていますか。医薬品やサプリメントを購入している人もいるかと思います。ですが私は、薬やサプリメントの服用に抵抗を感じています。その際行う方法の一つが食事療法です。薬を飲むほどではない、病院へ行くほどではない。だけど少しでも症状を改善したい!この時大好きなお菓子で解決できたらいいなと思い、この研究を始めました。
 貧血は鉄分不足、冷え性は血流の悪化などその原因のほとんどは「栄養素不足」によるもの。現在市場には機能性表示食品や栄養補助食品のお菓子があります。ですがその多くは子供向けや高齢者向けの商品です。もっと女子大学生が手に取りやすい商品、ショップを提案します。店舗調査を行った結果、漢方アイスクリームなどを扱っている店舗が存在していました。漢方にも甘いものや私たちに馴染みのある漢方があり、漢方とお菓子の組み合わせもいいことがわかりました。お菓子というと不健康な印象を持っている人が多いのではないかと思います。ですがお菓子の食材にもたくさんの栄養素、健康効果があります。
お菓子は過剰摂取すると体に毒ですが、適度な量は薬にもなります。20代女子大学生を対象としたアンケートで「薬やサプリメントに抵抗ある」と回答した人が多かった「肩こり」「頭痛」「貧血」「不眠症」「冷え性」の症状を改善するお菓子を提案します。同じ症状でも原因が異なっているため、食材や分量、味を試行錯誤し、実際に製作、試食を行いました。また診断シートを作成し、自分の症状の原因にあったお菓子の処方ができるようにしました。もちろん、自分でカスタマイズすることも可能です。
 体調不良でお悩みのあなた、もしかしたらお菓子で解決できるかもしれませんね!