令和2年度 食文化栄養学実習

山下史郎ゼミ■フードマーケティング研究室


音楽を飲み物で味わう
楽曲をイメージしたドリンク制作


 自宅で過ごす時間が増え、私は家での時間をより豊かに楽しくするコンテンツを新たに提案したいと考えました。そこで、「飲み物」と「音楽」の関係性に着目することにしました。飲み物は人々の生活の一部でもあり、音楽は年代を超えて多くの人が楽しめるものです。それらを組み合わせ「楽曲をイメージしたドリンク」という日常での音楽鑑賞時間をより楽しめるようなコンテンツを制作したいと考えました。
 「楽曲をイメージしたドリンク」は、楽曲の様々な要素を飲み物の色・グラデーション・フレーバー・グラス等で表現することによって、「聴いて」楽しむ音楽を「飲んで」舌でも味わい、曲の世界感を五感で楽しむことができます。また、目に見えない曲を見た目や味覚などで具現化することで、曲の情景や世界観をより深く感じ想像することができます。
 前回は、「音楽と飲み物について」のアンケート調査を50人に行いその結果を参考に、特に人気であったJPOPの中から楽曲4 曲を選び、それらの曲をイメージしたドリンクをそれぞれ制作しました。また、制作したものを評価してもらい、楽曲をドリンクで表現する方法の改善点を見つけることができました。
 今回は、それらの改善点を取り入れた新たなドリンクを提案します。楽曲は、アンケートでJPOPの次に人気であった洋楽から複数曲選択し、発表会の時期に合わせホットドリンクとして制作しました。例えば、温かみのある声は「寒い日に飲みたくなるようなカフェラテ」、さわやかな効果音の入る曲は「ハーブティー」で表現しました。飲み物を制作する際にはより曲を表現した見た目にするために、素材や注ぎ方にこだわり、飲み物の質量も糖分を加えることで調整し、層を作るなどの工夫をしました。このような、これからの家で過ごす時間を今までより少しだけ素敵に過ごせる、そんなドリンクを提案します。