令和2年度 食文化栄養学実習

山内喜昭ゼミ■情報教育研究室


商品を着飾るパッケージの魅力


 商品を購入する際、メーカーや販売店のブランド、消費者意識などが商品選択に関係してくる。それらと同様に、パッケージデザインも商品選択時の重要なポイントの1つであると考える。消費者に数ある商品の中から選んでもらうには、商品の魅力や消費者のニーズに合った商品であることを、わずかな時間で認識させなければいけない。それがパッケージデザインの役割だ。パッケージデザインとは、目標達成のための設計や計画を見える化し、効果的かつ魅力的に伝えるものである。そのデザイン性に着目し、どの年代でも自分で購入する機会が多いお菓子や飲料のパッケージに絞って研究を進めた。食を学んできた者としての視点で、中身である食を表現し、消費者に届けるパッケージデザインの重要性を伝えたい。
 前回の報告では、パッケージの役割や定義、売れるパッケージデザインの条件を提示した。その上で、パッケージを変えたことで売り上げが増加した商品を例に挙げ、変更前と後とを比較し、デザイン要素の効果を示した。そこでは、シンプルさや余白、色使い、素材、形状等が重要であることを再認識することができた。
 今回は、前回の報告で重要性を感じた色やフォントが消費者に与えるイメージや余白の効果的な使い方をさらに調査した。視覚から情報を得るが、そこから香りや味等を連想させることが出来るのもパッケージデザインの魅力である。また余白があるからこそ、情報が引き立ち、洗練されてみえる。このように得た情報を基に、作成したパッケージデザインを使用してアンケートを行った。デザイン要素をどのように取り入れることで、商品によってどのようなイメージを与えることができるのかを、まとめて発表したい。