令和2年度 食文化栄養学実習

山内喜昭ゼミ■情報教育研究室


見て食べて幸せ!
デパ地下惣菜のひみつ


 デパートに行く機会がある時、ついでに食品コーナーに立ち寄ってしまうことがある。すると、ついつい足を止めて眺めてしまうくらいに、様々なお惣菜がきれいに並べられている。駅弁や期間限定で出店されているお店では地方の美味しいグルメを味わうこともできる。コロナウイルスが流行する前は試食をいただけるお店が多くあった。また店員さんも優しい方が多い印象だ。歩いて見ているだけでわくわくして買いたくなってしまう。まるで食のテーマパークだ。値段は高いことが多いが、それ以上に価値を感じた。
 食事の形態を3 つに分類すると、レストランなど家の外で食事をする「外食」、家で自炊をする「内食」、そしてテイクアウトやデリバリーなど既に調理済みの食品を購入して食べる「中食」に分けられる。近年、高齢化や両親の共働きなど家庭の食事のあり方の変化より、中食産業が発展していた。その上、コロナウイルスの影響で人との接触を減らすため、中食を利用する人がさらに増加していると感じている。
 調査では、まず複数の店舗に足を運び、写真を撮らせていただいた。そこでは、料理の盛り付け方、並べ方、値段の相場などを調べた。それぞれ店舗ごとに特徴があった。また、前期に授業が無かった私は地元に帰り、ほとんど毎日お惣菜屋さんで働かせていただいた。こちらは、ショーケース越しに店員さんに入れてもらうのではなく、お客さん自身でパックに詰めてもらう形式で営業しているお店だ。デパートの惣菜ではなかったが、実際に働き、提供する側になることで学ぶことが多くあった。これらのことから、デパ地下惣菜の特徴を自分なりにまとめた。
 また自分自身でメニューを考案したり、普段作っている家庭料理と比較したので、紹介したい。



いつもの料理に果物を
─おうちで作れるりんごはん─


 日々の生活の中で食される果物。それは、そのまま味わったり、お菓子やケーキに取り入れてみたり、様々な用途に使われる。しかし、料理に使われているのをあまり見ることが無い。ましてや果物を毎日食べている人はそれほど多くないのではないかと疑問に感じた。そこで私は、果物をより身近なものにするために、果物を使った料理を考案し、新たな果物摂取の在り方や可能性を広げる研究を行うことにした。
 日本の果物の摂取量の現状を調べてみると、20~40代の男女ともに一日の目標摂取量を満たしていないことがわかった。理由として、一度に多くの量を食べることができない、他に食べる食品があるなどが挙げられていた。また消費量が多い果物として、バナナやりんご、みかんが挙げられた。これらから、加熱しても栄養素が損なわれにくいりんごに焦点を当てて料理を考えていくことにした。
 中間報告では、りんごの食べ比べを行い料理に向いているりんごはどのようなものかを研究した。6種類のりんごを生食とソースの2種類の方法から食べ比べを行った。その結果、加熱したものと、非加熱で食べるのとでは甘さや食感が異なることがわかった。料理に向いているりんごは酸味が強いもの、加熱しても食感が残っているものであることがわかった。
 今回の発表会では、中間報告の結果に基づき、それぞれのりんごに合うレシピ考案を行っていく。「まるごとりんごグラタン」をはじめ、「りんごドレッシング」や「りんごカプレーゼ」などのりんご料理を作成した。酸味の強いりんごは野菜や肉との相性も良く、日常的に取り入れられるものだと感じることができた。さらにこれらの料理をレシピ化して、SNSやレシピサイト等に投稿することで、果物摂取量の増加や、果物料理の普及を図っていきたいと考えている。



商品を着飾るパッケージの魅力


 商品を購入する際、メーカーや販売店のブランド、消費者意識などが商品選択に関係してくる。それらと同様に、パッケージデザインも商品選択時の重要なポイントの1つであると考える。消費者に数ある商品の中から選んでもらうには、商品の魅力や消費者のニーズに合った商品であることを、わずかな時間で認識させなければいけない。それがパッケージデザインの役割だ。パッケージデザインとは、目標達成のための設計や計画を見える化し、効果的かつ魅力的に伝えるものである。そのデザイン性に着目し、どの年代でも自分で購入する機会が多いお菓子や飲料のパッケージに絞って研究を進めた。食を学んできた者としての視点で、中身である食を表現し、消費者に届けるパッケージデザインの重要性を伝えたい。
 前回の報告では、パッケージの役割や定義、売れるパッケージデザインの条件を提示した。その上で、パッケージを変えたことで売り上げが増加した商品を例に挙げ、変更前と後とを比較し、デザイン要素の効果を示した。そこでは、シンプルさや余白、色使い、素材、形状等が重要であることを再認識することができた。
 今回は、前回の報告で重要性を感じた色やフォントが消費者に与えるイメージや余白の効果的な使い方をさらに調査した。視覚から情報を得るが、そこから香りや味等を連想させることが出来るのもパッケージデザインの魅力である。また余白があるからこそ、情報が引き立ち、洗練されてみえる。このように得た情報を基に、作成したパッケージデザインを使用してアンケートを行った。デザイン要素をどのように取り入れることで、商品によってどのようなイメージを与えることができるのかを、まとめて発表したい。



LETS Sing
~音楽と食の繋ぐ力~


 音楽のちから。食の力。これは本当に凄いものです。これを伝えたくてこのテーマにしました。カフェでゆったりする時間。経験したことはありませんか??カフェで友達と話す時間、ご飯を食べる時間経験したことはありませんか??そこに必ず音楽というものはあります。
 本来は曲をつくって、食欲が沸くような曲を披露するつもりでしたが、私情によりできなくなりました。申し訳ございません。音楽は食と様々な場所で繋がっているのです。
 例えば、音楽、つまりBGMがうるさいカフェでゆったり1人で休める時間そんなものはありません。BGM が静かで落ち着いているからこそゆったり1 人でゆったりできる時間があるのです。例えば、スーパー。スーパーでカフェと同じような曲が流れていたら落ち着いて買い物はできますが、なにか落ち着きませんよね。よく聞く「さかなさかなさかな〜」のような商品を歌にしたものやPOP なもののほうがスーパーにはあってると思います。だからこそ、家族で仲良く買い物が出来たりするのだと思います。
 カフェで友達とご飯を食べる時も同じです。そこのお店にあっている音楽があるからこそそこで美味しいご飯が食べれるのです。そこには空間というものがあり、素敵な音楽があり、素敵な食があるのです。食と音楽は切っても切り離せないこんな関係だとおもっています。
 それぞれの場所で使われている食。ご飯であったり、食品であったり、様々な食。
 ここには必ずと言っていいほど、そこにあっている音楽というものがついてきます。
 私はその空間が好きだからカフェが好き!という人も多いことでしょう。
 ぜひこの音楽と食の力。音楽と食が繋ぎもつ力を多くの人に知ってもらいたいと思っています。