令和2年度 食文化栄養学実習

宮澤紀子ゼミ■食品化学研究室


おうちで日本茶を


 地味で特別感がなく、面倒なため、人に淹れてもらえれば飲む日本茶。新しい利用方法で、カフェで飲むコーヒーや紅茶と同じくらいオシャレかつ高級感あるものにしたいと考えました。ターゲットは日本茶の購入が少ない20~30代にしました。おうちや外出先で飲んでもらうためにオシャレに飲める日本茶と日本茶をおいしく食べられるお弁当を提案しました。先ずは日本茶に関する情報の収集を行いました。国内での生産量や消費量、流通量を調べ、日本茶は本当に好まれていないのか、利用されていないのか、現在行われている日本茶普及活動として何があるのかを調べました。また、スーパーで手軽に購入でき、日本茶の産地毎にお茶の異なった味の特徴から使用する日本茶を選択し、メニュー提案をしました。さらに、オシャレに飲める日本茶アレンジドリンクを考案する際の条件や日本茶を使ったお弁当を提案するヒントとして、茶葉で料理や菓子に使われているのをよく目にする紅茶の料理や既にある日本茶の料理を検索しました。調査の中からお茶の葉を細かくし食材につける料理を見つけました。日本茶を余すことなく食べる、使用することができるという利点から、様々な食材で試し、オリジナルレシピを作りました。そして、自分でおかずやご飯を組み合わせることでオリジナルの日本茶弁当を完成させることができるようにしました。アレンジドリンクは、お茶を入れてそのまま飲むだけでなく、ひと手間加えることで地味で特別感がない日本茶を少しだけオシャレな飲み物にしました。
 日本茶もコーヒーや紅茶のようにアレンジし楽しめることが分かりました。もっと多くの人が日本茶に興味を持ち、アレンジした料理ができたら良いと考えます。そして、一人でも多くの方が日本茶に魅力を感じおうちでもお茶を淹れる機会が増えていくことを願い、私も毎日日本茶を飲み続けます。