令和2年度 食文化栄養学実習

宮内正ゼミ■文化学研究室


つい買ってしまう


 アルバイト先で売り上げが好調であったり、今日はやけに売れるなという商品があったりしませんか。例えば平日なのにお客さんが集中して来店したり、寒くなるとよく売れる商品があったりなどです。このようなレジや接客のアルバイトの経験から、お店の広告や売値によって商品の売り方や売れ方に変化があること、どういうマーケティングをするかによって売れ方が変わることに興味を持ちました。その中でも事前に購入すると決めてはいないが、つい買ってしまう商品に興味を持ちました。例えば、20%オフやもう一つ買うと半額になると言われると、つい足をとめてしまうショッピング。魅力的な広告・宣伝に引かれて、お財布と相談しながらも、つい買ってしまうモノについてです。これは、スーパーなどの小売店やファミレスなどの外食業、通信販売、インターネットなどに見られる「魅力に引かれる」売り出し方です。
 では、日常に溢れる食はどう選んでいるのでしょうか。同じような商品や料理をどのような視点から選んでいるのでしょうか。興味深いのは、消費者個人の価格の価値観やお金の使い方によって「つい」の意味が異なることです。価格が安いからつい買ってしまうのか、価格を忘れつい買ってしまうのか、必要ではない予定外のものをつい買ってしまうのか。所得や性格や気分により「つい買ってしまう」理由は意外なほど様々です。また、買い物場面でのお店の雰囲気や接客、ブランドイメージによって行動が変わると思います。購入をしなければならないような雰囲気や接客の仕方・され方や、ブランドイメージ( ブランディング) などにより購入行動が変化すると考えます。
 以上の観点から、食×マーケティング×消費者( 買い手) ×生産者・販売者( 売り手) の関係を深掘りしていきます。