令和2年度 食文化栄養学実習

宮内正ゼミ■文化学研究室


食べ歩きの魅力
「食」「街並み」「賑わい」の視点から


 皆さんは、「食べ歩き」と聞いてどのような場所や食べ物を思い浮かべますか?そして、それらのどこに魅力を感じていますか?
 現代は、知らない土地や食べ物の情報を簡単に手に入れることができ、私たちはSNSで見かけたお洒落な街並みやレトロな雰囲気の商店街、可愛らしいケーキ、団子やいちご飴など、鮮やかな写真を見て魅力を感じ、行ってみたい場所や食べてみたい物、お店をピックアップしているように感じます。
 食べ歩きには、その土地の名産や有名なものを味わえる、出来立てを味わえる、少しずつたくさんの物を楽しめるなど「食」としての魅力だけでなく、美しい建造物や昔ながらの街並み、家屋、商店街の暖かさなど、普段の生活ではあまり触れることのない「雰囲気」や「賑わい」という魅力があると考えます。また、商店街や食べ歩きのメインストリートと呼ばれるところには、老舗だけでなくトレンドを取り入れた新しいお店や、地域によって販売している商品が異なるチェーン店など多種多様なお店が軒を連ねている「街並み」も魅力の一つと言えるのではないでしょうか。
 前回は、現代の食べ歩きについて「日常の食べ歩き」( コンビニなど生活の一部して捉えるもの) と「非日常の食べ歩き」( 旅行先やイベントなど限定的に行われるもの) の二つにわけて事例と求められる商品などを紹介しました。さらに、食べ歩きが原因で起こっている地域の問題についても取り上げました。
 今回は、食べ歩きの魅力について「食」、「街並み」、「賑わい」の視点から調査をし、その結果と考えをまとめ、近郊にある人気の食べ歩きスポットや周辺の現状なども紹介していきたいと思います。食べ歩きの魅力について少しでも皆さんの関心と共感を得られたら嬉しいです。