令和2年度 食文化栄養学実習

松田康子ゼミ■調理学研究室


Café felice
五感で楽しむシフォンケーキの提案


 Felice( フェリーチェ) はイタリア語で『幸せな気持ち』を表す言葉。私たちの提供するシフォンケーキで、幸せな気持ちになってほしいという願いからカフェにこの名前を付けた。
 しかし、今年は新型コロナウイルスの影響で思うようにカフェの営業ができなかった。大学に登校できない間は、実際に営業したときにお客様に幸せを届けられるようにと自宅で試作を重ねてきた。実際に営業を行う時には、最大限の感染防止対策をし、安心してお客様に幸せになっていただけるよう努めた。
 個人テーマは五感で楽しむシフォンケーキの提案。前期は営業ができなかったので、視覚重視の見た目から想像できる味と実際に食べた味が違うようなシフォンケーキを提案した。後期は味・香り・見た目を重視したシフォンケーキを提案した。
 10月に提供したのは、りんごのシフォンケーキ。このシフォンケーキは特に味を重視して試作を行った。ケーキにしっかりとりんごの味が出るようにすりおろしやジュース、ジャムなどを使用してりんごの状態や使う量を検討し、何度も失敗を重ねながら最高のレシピに作り上げたと思っている。プレートにはアップルティークリームと生のりんごも添えて、たっぷりりんごを感じてもらえるプレートにした。
 11月に提供するのはバラ香るローズヒップシフォンケーキ。このシフォンケーキは見た目と香りにこだわって試作を行った。バラのシフォンケーキを作ろうと考えて試作を行っていたが、焼いている間に香りも味も飛んでしまった。そこで、シフォンケーキはローズヒップティーで作り、盛り付けでバラの香りを楽しんでもらえるようにした。10cmの型で作ったホールのシフォンケーキを鉢植えに見立て、バラのシロップで作ったゼリーでバラの花を表現し、香りと見た目を楽しんでもらえる盛り付けを目指した。