令和2年度 食文化栄養学実習

平野覚堂ゼミ■ビジュアル・コミュニケーション研究室


くうふくさいこう
─美味しくご飯を食べられている?─


 お腹を減らしてから食べるご飯は美味しい。
 「空腹は最高のスパイス」という言葉があるように、満腹状態で食べるご飯より空腹状態で食べるご飯の方が美味しいと感じる。次のご飯のことを考えると今食べ物を食べない方が美味しく食べられるということをわかっていても小腹が空いたからつい間食をしたり、特に理由なくお菓子を食べてしまったりする時もある。また、近年コンビニエンスストアの増加により手軽に食べ物が手に入ったり、一度封を開けてももう一度封が止められるなどの持ち歩きがしやすいチャック付きの食べ物が多く見られるようになったことで空腹状態になることを邪魔していると考えることができる。
 そこで、このような誘惑に負けずにご飯を美味しく食べるための空腹状態に進んでなろうと思えるものを作ろうと思った。  いつでもどこでも食べ物が手に入るようになった今だからこそ、自ら進んで空腹という何も食べない時間を作ることが難しい。しかし、美味しくご飯を食べるために空腹は必要不可欠だと考える。空腹になってからのご飯は美味しいと知っている人は大勢いるが、行動出来ている人はどれほどいるのだろうか。知っているだけではなく実際に行動に移してご飯を美味しく食べてもらうことが本発表の目的である。
 間食は場所や時間を選ばず日常的にできることなので、私も日常の生活に溶け込むようなかつ目に止まるようなものを作ろうと思った。「美味しさをはっきり見よう」をテーマにしたポスター制作と、「美味しさを育てよう」をテーマにしたキャラクターを使ったアニメーションを制作した。
 自ら空腹にしよう、間食をせずにご飯の時間まで空腹を楽しもうと行動に移し「くうふくさいこう」と思ってもらえたのならば、この発表は成功と言えるだろう。