令和2年度 食文化栄養学実習

平口嘉典ゼミ■食料・地域経済学研究室


健康×サツマイモ
川越野菜で地域活性化


 サツマイモの健康効果についてとても関心があり、大学から近い川越市の野菜やサツマイモにも興味があったため、川越の野菜×健康でPR をして川越の農業の振興につなげていくことを研究テーマにした。
 本研究では、川越市産のサツマイモや野菜のPRを通じて、川越農業を振興することを目的とする。具体的には、誰しも関心のある健康効果×サツマイモ(川越野菜)をテーマにレシピ考案を行い、レシピカード配布等の情報発信を通じて川越市民をはじめ多くの人に川越農業の魅力を伝えたい。
 文献調査では、サツマイモの主な健康効果は抗酸化作用がある事や、ビタミンCと食物繊維の含有量が多い事がわかった。川越市役所へのヒヤリングでは、川越農家の後継者不足ということを知った。また、川越と言えばサツマイモだと思っていたが、実際は運ぶのが大変という理由からサツマイモよりほうれん草など葉物野菜の生産の方が多いことを知った。
 次に、市内で実施される農業体験に来てくれた方にレシピカードを提供することになり、川越サツマイモを使ったヘルシーシチューとりんごとサツマイモのスムージーを考案した。美味しく健康で時短に作れるサツマイモレシピを考えるのは思ったより大変だった。シチューは普通に作ると脂質が高くなるので、その点に気をつけて試行錯誤した。
 さらに農業体験の参加者に対し、農業や健康、サツマイモについてのヒヤリングも行った。参加者は、Twitterの情報発信の甲斐あって小さい子どもを連れたファミリー客が多かった。参加者の中には、子どもたちに食育をしたい、農業に興味を持って欲しいという思いがあることがわかった。参加者は市民や近隣の方がほとんどなので、更に市外へ川越の情報発信をすることが課題だと考える。