令和2年度 食文化栄養学実習

根岸由紀子ゼミ■栄養科学研究所


自宅の生米で作る軽食
小麦アレルギーの人のためのレシピ


 突然だが、もし自分が小麦で作られた食品を食べられなくなったら、どういう気持ちになるのかイメージしてほしい。恐らく多くの人が「なぜ自分だけ食べられないのだろう。自分も他の人と同じようなものを食べたい」と考えるだろう。このような悩みを抱いている人は大勢いる。それを解決する為にこの実習では、自宅にある生米を使って小麦アレルギーの人でも食べられる軽食のレシピを提案することにした。米粉で作った方が良いのではと疑問を持つ人がいるだろう。だが、市販の米粉は強力粉や薄力粉に比べて量が少ないことと、使用後の余った量の処理に困るなどの問題点が出てしまう。
 その点、生米では必要量だけ作り出せる為余らせてしまう心配がないことや、一度に買える米の量が多い為買いに行く手間が省ける。そして、普段食べ慣れている米なら安心して食べられる利点がある。
 米粉は小麦粉と違い、グルテンがない為膨らみにくい欠点があり、利用する幅が限られてしまう。
 しかし、それを覆せるように、学園内留学で培った知識と技術でレシピを提案する。
 具体的に、どのように作るのか少しだけ紹介すると、レシピで使われている共通の物は二つある。
 まず一つ目は、米である。そのままの米を使うと硬くて加工できないため、1~2日間浸水させておく。ここで大切なのは、水を変えておくことである。
 二つ目は、フードプロセッサー(ミキサーでも可)である。この器具を使用することで、浸水した米を砕いて様々なレシピに対応させてきた。以上の二点を使って食品を作り出すことにした。
 12月の発表では、中間発表で例として挙げていたサンドイッチやケーキなど、普段から食べる機会が多い軽食の作り方を紹介する。