令和2年度 食文化栄養学実習

根岸由紀子ゼミ■栄養科学研究所


さつまいもを知る
川越老舗和菓子屋への商品提案と品種による加工の仕方


 料理にもお菓子にも使えて、日本に留まらす海外でも人気のあるさつまいも。そんなさつまいもについて、2つの研究を行いました。
 1つ目は、川越を拠点とする老舗和菓子屋紋蔵庵へさつまいもを使った商品提案を行っています。実際に商品提案を行ってみると、予想以上に多くの仕事があることがわかりました。1つの商品を提案するためにレシピ作成、試作、撮影等の作業があり、その中でも試作は、思うようにできあがらず失敗を繰り返しながら何度も行いました。更に提供するまでの調理工程、日持ち、衛生面と考えなければならないことがたくさんあります。また、コミュニケーション能力が必要なことも実感しました。1人の力だけではここまで行って来られなかったと思います。先生やゼミ生、紋蔵庵の方との意見交換はとても大事です。今回商品提案に携われたことは、新たなスキルも身につけられとても貴重な経験ができたと思います。
 2つ目は、品種に向く加工方法です。さつまいもの品種と言えば「安納芋」「紅はるか」などが有名ですが、「ジェイレッド」、「アヤムラサキ」、「コガネマサリ」これらの名前も全てさつまいもの品種名で、全部で約60品種存在し、色も白、オレンジ、紫等があります。さつまいもは品種ごとに個性が強くあり、ほくほくしていて料理に向いているものや、まるで1つのスイーツのように甘くねっとりした食感のもなど様々です。その中で今回は色別にいくつかのさつまいもを用意し、品種による加工の仕方、食べ方を考えてみました。加工することによって色や食感の変化を結果としてまとめ発表をします。
 今回の研究を通して、さつまいもの魅力や可能性を感じていただき、今後さつまいもを食べる際に役立てていただけるように、また、商品提案にも興味を持っていただけるように伝えられたらと思います。