令和2年度 食文化栄養学実習

田中久子ゼミ■公衆栄養学研究室


楽しく食の知識を学ぼう
つるがしまの子供に向けた食事バランスゲーム


 食育に以前から関心があり、私は料理をする楽しさや共食の喜びを知ってもらいたいと思うようになった。子どものころから正しい知識を身に着けることで、大人になってからも使える知識であることや体の健康を自身で守ってほしいと考えている。知識の面のみではなく、食事をすることへの楽しみや関心にもつなげてもらいたい。また、鶴ヶ島市で行っている子供の居場所づくり事業へ参加をきっかけに鶴ヶ島市の食育の現状について調べた。すると、野菜料理の皿数が少ないこと、家族や地域で食事をとりながらコミュニケーションを図る機会が減少していることが挙げられた。家族や地域でのコミュニケーションをとりながらの食事については、コロナ禍では会話をしながらの食事はリスクが伴ううえに現状家庭や地域の問題などを解決をすることは難しいと考えた。一方野菜料理の皿数が少ない問題は1日に5皿が望ましいとされているが、調べるとどの年代でも1~2皿しか食べないと回答した人が多くいた。半分以下しか摂取されていない野菜の量に対してまずは適切な摂取量の認知に着手しようと決めた。野菜のみではなく食事全体のバランスについても一緒に学んでもらう。対象は小学生5・6年生とし、楽しみながらも印象に残るような食育にしたいと考え、カードゲーム方式で作成した。食事バランスガイドをもととしたゲームを通して野菜の皿数がいかに少ないかについて学んでもらうことを目標としている。
 小学生対象のゲームを作成する際には考慮しなければならない点がたくさんある。ゲーム作成にあたり私が考慮し、苦労した点や実際にカードゲームで小学生に遊んでもらった際の話、実際に食事バランスについて学べたかについて発表をしたいと思う。