令和2年度 食文化栄養学実習

竹内由紀子ゼミ■食文化研究室


児童館Aのコロナ対応について
子どもの様子から見えたこと


 当初の研究テーマは「子どもと給食」であったが、コロナの感染拡大により、計画していた調査研究ができなくなった。そこで、私自身が以前からアルバイトスタッフとして関わっており、調査対象のひとつとして想定していた所沢市の児童館A のコロナ対応や子どもの様子について参与観察し、コロナが子どもの食や生活に及ぼした影響を報告する。
 平常時、児童館では、平日は午前に乳幼児は保護者と来て過ごしたり、行事を開催したりする。午後は学校が終わった後の小学生を預かる。放課後には遊びに来る小学生もいる。土日・祝日は、乳幼児も小学生も午前・午後関係なく利用している。コロナが日本で感染拡大したことより、小学校の春休みが長くなり休校になった。一日中子どもが児童館にいるので職員が多く必要になった。しかし4月7日の緊急事態宣言を受けて、所沢市が児童館の利用をなるべく控えるよう要請したため、私が最後に勤務に入った4月13 日では、利用者は9人まで減っていた。児童館Aでは、緊急事態宣言の前に会議で感染防止対策などが検討された。また、児童館の行事をす全て中止した。緊急事態宣言が延長され、当初よりも利用を控える期間を延長した。解除後は公立学校で分散登校が始まり、、児童館では午前・午後とも受け入れを再開した。以降、子どもの受け入れ方は以前に戻ったが、消毒や部屋の使い方などが変わり、子どもたちの意識も変わったように感じた。子どもたちは、消毒などを嫌がらずに丁寧に行うようになった。
 10月現在、社会全体で制限が緩和されてきている。児童館A でも遊びの制限などが緩和されてきたが、コロナ以前と同じ生活には戻れていない。しかし、感染対策を行い情報を判断して日々の生活を送ることで新しい生活を受け入れることが、子どもたち・保護者・児童館にとって大切になっていると考える。