令和2年度 食文化栄養学実習

高島美和ゼミ■英語圏文化研究室


YOU ARE WHAT YOU EAT
世界中の人が囲めるサスティナブルなテーブル


 ヴィーガン、ベジタリアン、食品ロス、食料自給率、フェアトレード、オーガニック、これらについて考えることはサスティナブルな未来をつくるきっかけとなる。この中でも日本ではあまり浸透していないヴィーガン。身体のためと思う人が多いが、世界中の人がこの食にシフトするきっかけはサスティナブルな未来を意識し環境や動物のためであることも多い。生まれた瞬間から、人間のための動物とラベリングされ命絶たれるまで言葉にできない動物たちの声に耳を傾けることに対し、どう考えるか。ヴィーガンやベジタリアンが身近なものとして感じづらい日本だが、動物や地球、人に素直に優しくありたいと思う人たちを普通とは違った、特別な人と考える風習を変えたいと思った。しかし、人はそれぞれ考え方が異なり、食生活を変えなければいけない義務感から心地よくないと感じてしまえば、サスティナブルとは言えない。ヴィーガンを身近に感じ多くの人が生きやすい環境を作るために、少しでも多くの人がヴィーガンフードを知り、作ったり、食べたりするきっかけを作りたい。そこでヴィーガンフード、サスティナブルなキッチンを提案する。
 YOU ARE WHAT YOU EAT“あなたは食べたものでできている”これは食べたもので身体が作られるという意味だけでなく、それよりもっと大切な意味をもっているかもしれない。それは食の選択は環境や動物や人、様々なものに影響し、心や内面を映すということ。この言葉はEAT にフォーカスを当てているが、食材や調理法の選択、廃棄物の処理など環境に影響する料理についても同じことがいえるだろう。動物性食品の生産がもたらす環境や動物などへの影響を考慮し選択した食材で料理や食事をすることは、私たちが何気なく過ごす日常での楽しみ、生きるために必要な生活を守る一つのアクションになる。