令和2年度 食文化栄養学実習

高島美和ゼミ■英語圏文化研究室


フランスのサロン・ド・テの魅力
~17世紀から伝承しているお菓子たち~


 私は素敵な街並みを眺めながら美味しいお菓子を食べてゆったりした空間を過ごせる、フランスのカフェに憧れている。そのパリと幼い頃から興味がある食と音楽を組み合わせ、研究していくうちに、フランスで美味しいお茶やお菓子を味わいながらゆったりと過ごせる空間のカフェのことをサロン・ド・テということがわかった。そのことがわかったことがきっかけでフランスのサロン文化の研究を始め、フランスと音楽をイメージできるサロンセットを作ることを目標とした。
 中間報告では宮廷サロンとサロン・ド・テについて紹介した。宮廷サロンは17~19世紀に若手音楽家の演奏を聴きながら紅茶やお菓子と共に会話を楽しんでいた場である。そのことから宮廷サロンは、お茶やお菓子を楽しみながらゆったり会話が出来る場所の現在のサロン・ド・テの元になっていたことがわかった。
 カフェはコーヒーからワインまで何でも飲め、さらに1日中サンドイッチなど軽い軽食や定食が食べることができる為、喫茶店、居酒屋、食堂を兼ねた存在である。フランスと音楽をイメージできるサロンセットを作る為にフランスのカフェの形態についても調べた。カフェのほかにも、カフェ,サロン・ド・テ,タベルヌ,キャバレー,ブラッスリー、レストランと6種類ある。パリで有名なサロン・ド・テはココシャネルも通ったといわれているアンジェリーナやマカロンで有名なラデュレなどがある。ラデュレはサロン・ド・テが作られたきっかけのお店であると言われている。私が訪れた日本にあるサロン・ド・テのお店、また、サロン・ド・テの知識を活かし作成したサロンセット、サロンセット作成の際に実際に音楽家が食べた料理も作ったのでそれも紹介する。