令和2年度 食文化栄養学実習

衛藤久美ゼミ■国際協力学研究室


フェイク料理で健康的に!
~楽しくおいしい料理を作ろう~


 私はアレンジ料理を作るのが好き、健康的な料理を作りたいという思いがある。また、アレンジ料理のレシピを調べた際、フェイク料理という本来の食材を使わずに、他の食材で本物に似せて作る料理がある事を知った。これらのことから、おいしさはそのままに、より健康的なフェイク料理を提案することを実習の目的とした。中間報告では料理コンテストへの参加やスーパーなどで販売されているフェイク食材の市場調査結果について報告した。今回は自分で作ったフェイク料理と、その情報発信について発表する。
 ベジタリアンや健康志向の人向けのカフェでの市場調査、レシピ本、レシピサイトを参考に、ちくわぶや麩、大豆ミート、おからこんにゃくなどの食材を使ったフェイク料理を25以上考案した。フェイク料理と元の料理の栄養価を比較した結果、特にエネルギー量が低かったものが6 料理、たんぱく質量が多かったものが4 料理、食物繊維量が多かったものが9料理だった。また、考案したフェイク料理のレシピをインスタグラムで発信した。週に1回、1~2料理のレシピと、使ったフェイク食材の情報を掲載し、2020年10月23日までに12回、計23料理を発信した。投稿1 週間後のいいねの数を集計した結果、1番いいねが多かったものが「大豆紅茶クッキー」(43いいね)、2番目は「肉なし牛丼」(31いいね)だった。
 実習を通して、様々な食材で多くのフェイク料理を作ることができることが分かった。また、料理コンテストへの出場やインスタグラムで料理を紹介するという体験から、料理を作る楽しさや難しさ、おもしろさを実感することができた。ぜひ、フェイク料理というおいしさはそのままに、しかし元の料理よりも健康的な料理を健康志向の方や料理が好きな方に作ってもらいたい。